月別アーカイブ: 2021年1月

サリー先生と編集者。第7話。ライバル現る!


いつもの編集者フィーユである。




 

「なにかね?」

「原稿をお願いしますよ。」

「君はいつも原稿、原稿。」

「たまには自分でなんとかしようと思わんのかね。」

「自分でと言われましても。」

「あれだよ、あれ。まずは自分でなんとかする。」

「なんと言ったか。。。。」

「次女、三女、長女だよ。」

「。。。。。。。」

「もしかして、自助、共助、公助ですか?」

「そうとも言う。」

「しかし、なんで次女が先なんだろうね。」

「本来なら、長女が先だろう?」

「そう思わんかね?」

「先生。。。。。」

「で、フィーユ君。なんだったけ?」

「原稿ですよ。原稿。」

「仕方がないでしょう。わんわん書房のりょうが羨ましいです。」




触ったらダメ

だそうです。

なにを触ったら駄目なんだろう?




僕は毛布がないと寝られません。

だそうです。

「わしと一緒だな。」

「で、なんでだ?」

「わんわん書房はあの有名作家がいますから。」

「有名作家?」

「そうです。」




「ひなた先生です。」




「ひなた先生?」

「そうです。」

「知らん。どんな本を書いておるのだ。」

「ご存知ない。ロンドンを舞台に、名推理で難事件を解決する。」

「解決する?」




「名探偵シャーロック・ひなぽん!ですよ。」

「売れてるの?」

「もう100万部突破です。」

「100万!」

「で、私は?」

「10。。。。」

「10万部?」

「10冊です。」

「10冊!たったの?」

「なんでも、サリぽん運輸の会長が申し訳なさそうに買いに来たそうです。」

「領収書もらって、これ経費で落ちるかな?と呟いていたそうです。」

「ありゃりゃ。」

「ということで、先生、早く原稿を。」

「わかった。メラメラと対抗心が湧いてきたぞ。」

「フィーユ君。こんなのはどうだ?」

「なんですか?」

「ひなたが、名探偵シャーロック・ひなぽん!なら、こっちは、名探偵さりぽん!」

「。。。。。。」

「とある村で連続殺人事件がおこるのだ。」

「それって、犬神家の一族でしょ?」

「ちがいます。」

「可愛がっていた犬がご主人を噛むの。」

「そして、親類縁者みな驚愕。」

「題して、犬が噛み、け!一族びっくり!

「いまいちです。」

「だって思い浮かばなかったんだもん。」



















「先生。しっかりしてください。」

「ひなた先生なんて毎日、車ですよ。」




「車?」

「むこうが車なら。。。」



















「金!銀!」

「どうだですか。。。」

「そうだよ。フィーユ君。」

「フィーユ君。どうした?」




「ありゃりゃ。」

りょうちゃん、ままさん。ひなたとひなたママさんありがとうございました。

つづく!

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