船乗りフィーユの冒険。第7話。青森から来た長崎騒動。





「元気か?」

「はい。お陰様で。」

「それはよかった。」

「サリー先生。いよいよ始まりましたね。」

「なにが?」

「オリンピックですよ。」

「オリンピック?どこの?」

「どこのって、東京ですよ。東京。」

「そんなのやってんだ。」

「やってるって、昨日から始まったんですよ。」

「知らんかった。」

「開会式、見なかったんですか?テレビで?」

「見なかったなああ。」

「なにを見たんですか?」

「警察24時。大ファンなのだ。」




「オリンピックなああ。」

「あれ、開会式の前から試合始まってんのね。」

「なんだ、知ってるんじゃないですか。」

「知っとるよ。ソフトボールだろう。」

「そうです。日本勝ちましたね。」

「ニュージーランドを相手にコールドだな。」

「幸先いいですよね。」

「それが気に食わんのだ。」

「なんでですか?」

「わからんか。」

「わかりません。」

「相手は外国からわざわざ日本に来てくれた、いわば、客人だ。」

「はああ。」

「しかもこのご時世に。」

「それをだな、コールドとはなんなんだね。」

「考えてみたまえ。」

「遠路はるばるおいでいただいたお客様だ。」

「普通、まずはお疲れ様だろう。」

「和室にお通しする。」

「次に今は夏だ、冷たい麦茶をお出しするな。」

「で、和菓子。」

「お国のご家族はお元気かなどお話する。」

「蚊取り線香欲しいな。」

「風鈴がチリンと鳴って欲しいな。」

「和服の女将は”うちわ”でそっと客人に風を送るな。」

「客人、この辺も随分変わりましたねと言って欲しいな。」

「主人が亡くなって随分になりますから。。。。」

「で、お風呂だ。」

「お風呂で汗を流したところで、夕飯だ。」

「そうさな。まずは鯉の洗い。」

「ビールもいいが、冷酒なんぞもよかろう。」




「いったいなんのお話なんですか?」

「だからだ、大切なお客様に対してコールドゲームとは失礼だと言っておるのだ。」

「おそろく、選手の中には決して裕福ではない家庭の子もいよう。」

「北国の貧しい農家の娘だ。」

「兄妹が6人。」

「その子は末っ子だ。」

「唯一、運動神経に秀でていた。」

「ある日、遠くジャパンという異国の地で、オリンピックという大会が開かれると聞いた。」

「その子は、私、ぜひ参加したい。」

「と、思った。」

「だが、そんな金は工面できない。」

「娘は夢を諦めかけた。。。」

「だが、天は娘に味方した。」

「娘の才能を聞くに及んだ政府がジャパンに行かなかと言ったのだ。」

「娘は喜んだ。」

「そして出発の日の朝だ。」

「娘の母親が言った。」







「先生!ニュージーランドです。ニュージーランド!」

「母は、おしんにそっとある物を渡した。。。」

「母の手はあかぎれで痛痛しかった。」

「おしんは。。。。」

「母ちゃん。。。。」

「小さく呟いた。」

「それは、母の手編みの腹巻きだった。」

「先生!ですからニュージランドです!!!」

「おしんは、晴れてジャパンに到着した。」

「そして宿舎での夜だった。」

「おしんは、お腹を壊してはいけないと、母の手編みの腹巻きをした。」

「おしんは、違和感を感じた。」

「腹巻きに、小さなポケットがついていることを見つけた。」

「おしんは不思議に思いながらポケットに指を入れた。。。」

「そこには、小さく折りたたまれた。。。」




「先生!」

「なんだかわからいけど、涙がでてきました!!!」

「そうであろう。」

「そんな、おしん達にコールドゲームとはまったく礼儀を知らん!」

「お・も・て・な・し精神はどこにいったのだ!!!」

「それから、おしんの父親は俳優の伊東四朗に似ていた。」

「ニュージーランドの伊東四朗と呼ばれている。。。。」

ということで、サリー先生とフィーユのいつものお戯れでございました。。。。




フィーユは島の中をさ迷っていた。

その時であった。

「お若いの。」

声がした。

「どなたですか?」

「私は。。。」







「長崎さんですね。」

「違います。」

「青森から来た長崎です。」

「だから長崎さんでしょ?」

「青森から来た長崎です。」

「ですから、青森出身の長崎さんでしょ?」

「違うんです。」

「どう違うんですか!」

「名字が。。。。」




「青森から来た長崎cocoです!」




「で、青森から来た長崎cocoさん。」

「なんの用ですか?」




「このまま、この島でお宝探しを続けるか。」

「あるいは、東京に行って気象予報士になるか。」

「はいそうです。」

「しかし、東京に行って気象予報士になるというお話は、作者の父ちゃんの思いつきだ。」

「父ちゃんは朝の連続テレビなぞ見たことがない。」

「であるから、父ちゃんはできれば、このままフィーユを島に留まらさたいのだ。」

「その通りです。」

「悩むところだな。」

その時であった。

フィーユは先程から誰かに話しかけられている気がしていたのである。




「おかしいなああ。」

「誰かなにか言っている気がする。。。。」

「きのせいだ。。。。。」

「そうか、きのせいか。。。」

「だから、きのせいだって!!!」

「きのせいだよね。」

「だからーーーーー!」







「そうだ。私は!」




「秋田から来た島根の木の精の凪!!!」




混沌としてきたこのお話。

わけのわからない、名字の謎!

次回で明らかになる!!!

多分。。。。。




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船乗りフィーユの冒険。第7話。青森から来た長崎騒動。」への6件のフィードバック

  1. 気のせい…きのせい…木の精😆
    どうも秋田から来た島根の木の精凪です😌
    私もできればフィーユちゃんに島にとどまってほしいです。
    なぜなら田舎なので、東京っぽい都会の写真が無いからです😅
    わけのわからない名前の謎とはいったい❓

    1. 気のせい→気の精。
      うほほほほ!
      テレビ見ていて、「それ、気のせいよ。」というセリフで慌ててメモしました。最近はおちおち気軽にテレビも見ていられません。😂

      父ちゃんとしては、ニュージーランドの選手から「おしん」になるのがお気に入りなんです。
      しばらくは船乗りフィーユ。島での冒険だ!!!😆

  2. 青森から来た長崎cocoちゃん
    秋田から来た島根の木の精凪ちゃん
    …どんな謎が‼️
    ワクワクです〜
    リッキー船長、サマーバケーションかしら😉💕うひょひょ
    船乗りフィーユどうするの⁉️

    お・も・て・な・し
    裏しかないのか😢

    1. お・も・て・な・し。
      そんなこと、お・も・て・な・い・し。
      という説もあります!!😂
      やたら長い苗字。
      ふと母親の口癖を思い出しました。
      それは次回です!!
      まるっちシスターズ!!!
      待ってまーす!😂

  3. パパさん!!
    青森から来た長崎coco です。
    名字の謎!
    気になる気になるです🌳

    フィーユちゃん!
    サリー先生とのお戯れ!
    何時も最高ですね👍
    船乗りフィーユちゃん
    名字の謎!
    お宝問題も気になりますね😁

    凪ちゃん!
    秋田から来た島根の木の精凪ちゃん🌳
    気になりますね〜!
    どんな謎が隠れてるのかな😁

    リッキーちゃん!
    リッキー船長
    南の島でバケーション🏖️
    うらやましいです✨✨

    パパさん!!
    名字の謎?
    なにがあるのかワクワクです✨✨

  4. サリー先生とフィーユちゃんの戯れ掛け合い、爆笑🤣
    おしん、100円札、ニュージーランドの伊東四朗😁👍🏻

    青森から来た長崎cocoくん❣
    気のせい……秋田から来た島根の木の精凪さん❣
    名字の謎とはいったい(question)

    ところで、板垣退助100円札なんて知らないなぁ……(ΦωΦ)フフフ・・

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