サリーです。
父ちゃん。
突然、サリーのことを「ワトソン君」と言い出したのです。
父ちゃん。
入院中に「助けてー!」、「よしゆきー!」と叫ぶ婆さん達の悲鳴に悩まされ、無事退院したものの、「助けてー!」、「よしゆきー!」という過酷な入院生活で、どうも妄想をいだきだしたようなのです。
いつものように、サリーは父ちゃんと一緒にねんねしていると、父ちゃん突然起き上がり狭い部屋の中をうろうろし、あまつさえ、サリーのことを「ワトソン君。」
「来客のようだね。」
父ちゃんはなぜか、ここが「ロンドンのベーカー街の221B」であって、自分は名探偵シャーロック・ホームズだと思っているようなのである。
それで、サリーのことを「ワトソン」だと思っているようなのである。
仕方がないのでサリーは父ちゃんに調子を合わせて、「ホームズ」と呼ぶのである。
「ホームズ父ちゃん。」
「どうして来客だとわかるのだね。」
「簡単なことだよ。」
「今、点滴です。」
「と言ったらだろう。」
おそらく、毎晩、点滴を替えにくる看護師さんのことを来客だと思ったのだろう。
「これはこれは。ボーデン伯爵の奥方ではありませんか。」
ホームズ父ちゃんは誰もいない部屋の中で想像上のボーデン伯爵に言った。
「ワトソン君。」
「ここにおられるのは、かの有名なボーデン伯爵の奥方だよ。」
「ボーデン伯爵?」
「そう。」
「ボーデン伯爵の奥方の。。。。」
「レディ・ボーデン。」
サリーは思った。
「父ちゃん。かなり重症だ。。。。。」
「さあ、レディー・ボーデン。どうぞ座ってください。」
すると、レディ・ボーデンならぬ、看護師さんは、「患者さんかなり重症ね。」と呟き、点滴を交換するのである。
「それで、レディ・ボーデン。」
「今回はどんなご依頼で?」
すると、看護師さん、父ちゃんの頭の中では、「レディ・ボーデン」は言った。
「謎の東洋人。そん・たくをご存知?」
「そん・たく。。。」
「勿論です。」
「世界各国で、意味もなく現れる。」
「色々な扮装して盗みを働く怪盗です。」
「見なさい。今朝のデイリー・ミラーにも。」
「謎の東洋人。そん・たく現れる!と。。。。」
父ちゃんは新聞を想像のレディー・ボーデンに見せたが、あいにく、新聞爺さんにコンビニで新聞を買われてしまったので、新聞はなかったのである。
「それで、レディー・ボーデン。」
「私に、なにをしろと?」
看護師は、「おちっこためていますか?」
と、言ったのであるが、父ちゃんはシャーロック・父ちゃんのままで、部屋の中でシャーロック・ホームズになりきっているのである。
看護師(父ちゃんの想像では、レディー・ボーデン)は言った。
「謎の東洋人。そん・たくです。」
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「ある時は、フランス人の有名な画家。」
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「そして、またある時は、天才プログラマー!」
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「そして、またある時は。。。。」
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「ロンドンの名探偵!」
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サリーは思った。
「大村崑じゃない?」
思ったが口には出さなかった。
ひなたママが怒るから。。。。
で。。。。
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「ある時は。。。。」
「うーむ。よくわからん。」
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「おぱんつカット!」
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「どひゃーん!」
そうだったのである!
謎の東洋人。そん・たくは、「ひなただったのである!!!!」
サリーは呟いた。。。。
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ということで、シャーロック・父ちゃんは言った。
「サリー。」
「ところで、ここはどこだ?」
おしまい。
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