深夜です。

サリーはベッドの上で寝ているのです。

飼い主は先ほどから「どうしようかなああ。」

「失敗したらえらいことになるぞ。」と真剣に悩んでいるのです。

実はベッドに仕事の資料があるのです。

あるのですが、取るのがとんでもなく危険なのです。

失敗したらとんでもない災難が降りかかるのです。

昔から戦の時、武将は「急ぐな。」

「時を待て。」と言いましたが、今、武将でもない飼い主ですが、「急ぐな。」、「時を待て。」状態なのです。

なにが言いたいかと言えば、

サリー、布団の上で熟睡しているようです。

しかし、これがくせものなのです。

大体、「そんじゃ寝るか。」で布団に入ると「ああ、寝るのね」で大人しく寝てくれるのですが、たまに、ごくたまに。。。。。

「うひゃーーーーー！ひっかかった！ひかっかった！」

突然暴れだし部屋の中を暴れ回る時があるのです。

もうこうなると始末におえないのです。

飼い主はただぼーぜんとうひょうひょ祭りのサリーを見つめているいるしかないのです。

サリーの罠にはまってしまったのです。

歴史上、様々な策略がありました。

しかし、我が家には「サリーの策略」があるのです。

しかし、どうしても資料が必要なのです。

ああ、寝転びながら資料を読んでいた自分がばかだったのです。

飼い主は意を決して、作戦を決行したのです！

そーっと、そーっと。

約、1.5メートルの先のベッド。

サリーが寝ているベッド。

よし！

サリー寝ている。

決してベッドに手をついてはいけない。。。

もう戦争映画とかだと主人公達。

夜中に敵陣深く、顔は炭で黒く塗って静かに這っていくシーンです。

もし飼い主だけではなく仲間がいれば無言で手でグー・チョキ・パーみたいな合図をするシーンです。

しかし、残念ながら仲間がいないので一人でグー・チョキ・パーをしたいのですが馬鹿らしいのでやめたのです。

それで、そーっと、そーっと寝ているサリーに近づきあと50センチ！

サリー、飛び起きたのです。

目の前に飼い主の顔があるのです。

大興奮。

ベッドから飛び降り部屋の中をかけずり回りが始まってしまったのです。

「うーわー！ひっかかった！ひっかかった！」

飼い主は「失敗した。。。。」

サリーは興奮して部屋のなかを走り回るのです。

で、床におちっこ。

飼い主は、自分自身に対して、「落ち着け、落ち着け。」と言い聞かせるのです。

遊び疲れたサリーはベッドの上に飛び乗って飼い主を見つめるのです。

もうどうしようもないので寝るかと布団に入ると、サリーはクローゼットの中に入ってしまったのです。

いったい何がしたいのでしょう？

腹が煮えくりかえっている飼い主、なかなか寝付けなかったのですが、1時間してようやくうつらうつら。。。

すると突然サリーがクローゼットから出てきて部屋の家捜しを始めたのです。

「サリー！いい加減にしなさい！」

怒られるとシュンとなってクローゼットの中に引き下がったのですが、1時間ごとに現れて家捜しが再開されたのです。

もう寝ることができません。

このクローゼット→１時間後→家探し。

が繰り返されたのです。

それで朝、

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散歩に連れていきました。

かなりサリーに怒っているのに寒いからちゃんと服を着せているところが飼い主とサリーの主従関係が如実に表されているのです。

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それで散歩から戻ると、

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サリーは爆睡したのです。

飼い主も隣で爆睡したのでした。

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おしまい。

 

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