サリーの「ぽよよん日記」。サリーのじいちゃん。。。。

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8月か。。。

サリーのじいちゃんが縁側でぼそっと呟いたのである。

「8月か。。。」

おまぬけ犬のサリーは「おじいちゃん。どうしたの?」

「サリー。8月になると思い出すのじゃ。」

「なにを?」

「広島、長崎、そして終戦。。。」

「????」

「お前にはわからんか。わからんだろうな。わからくていいのだ。」

それからサリーのじいちゃんは重い口を開くのです。

「あれは。。。。」

「戦争だった。」

「学徒出陣。」

「お国のため。」

「ある日、わしのところにもお国から届いたのだ。」

「なにが?」

「赤紙だよ。赤紙。」

「おじいちゃん、犬でしょ?」

「そうだ。犬だ。」

「犬だから嗅覚が優れているのだ。」

「だから軍に徴用されたのだ。」

「ちょうよう?」

「そうだ。」

「犬だから鼻がきくだろう。」

「で?」

「地雷だよ。」

「地雷の場所をかぐんだ。」

「で、見つけると、当時の飼い主。」

「軍曹。」

「まだ若かった。そうさな。二十歳くらいだったか。」

「この軍曹が優しかった。」

「とんでもなく優しかった。」

「元捨て犬のわしをひろってくれたのじゃ。」

「ひろってくれて育てくれたのじゃ。」

「軍曹はよくわしに言ったものじゃ。」

「なんて?」

「戦争が終わったらお前を連れて日本に帰って文学を志したい。」

「軍曹は本が好きで暇があると本を読んでいた。」

「で、わしも本に興味がでてきて軍曹の朗読を聞いていたものだ。」

「わしは意味がわからなかったが、軍曹とのこの時間がとんでもなく幸せだった。。。」

「それでどうなったの?」

「戦争は激化していった。」

「たくさんの人、子供も犠牲になった。」

「で、軍曹は?」

「亡くなった。。。」

「。。。。。」

「亡くなったが、わしはなんとか日本に帰ることができた。」

「そしてお前のばーちゃんと結婚して、息子が産まれ、そしてお前がいるのだ。」

「そうなんだ。。。。。」

サリーはおじいさんと一緒にセミが鳴く夏の庭を眺めているののでした。

おしまい。

 

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サリーの「ぽよよん日記」。サリーのじいちゃん。。。。」への4件のフィードバック

  1. サリーのじいちゃん。
    なんとなしに、じーん。

    私のじいちゃん。
    大好きだったなぁ💕

  2. ふふ☺️
    うちのじーちゃんも酔っ払うと何回も戦争の話してたなぁ〜。
    さりぽんはメメが悪くても、耳が遠くてもお父ちゃんがいるから大丈夫🙆‍♀️
    そして鼻はきくから盗み食いもできるのだ😆

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