サリーの「ぽよよん日記」。飼い主の水戸黄門注射攻防記!

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これは、腰痛の飼い主と整形外科の先生との激しく、しかし時として微笑ましい水戸黄門の注射に関する記録なのである。

その日、飼い主は午前10時に目が覚めたのである。

本当は足が痛くて寝られなかったのである。

一睡も出来ずにただただ天井を見上げていたのである。

朝五時になり、朝定食をよろよろと歩いて行ったのである。

鮭定食。。。。

これから人生を賭けた勝負が待っているにしては、心もとない朝飯なのである。

しかし、味噌汁を250円払って豚汁に変えていることを見る人が見れば、「覚悟を決めたな。」とわかるのである。

そうなのである。

飼い主は覚悟を決めたのである。

あまりの足の痛さに「もうだめ。。。。注射痛くても我慢する。。。」

潔い覚悟だったのである。

サリーも飼い主がなにがしかただらぬ覚悟をしたことを言葉は通じないが理解できたのである。

「飼い主様。。。。」

「サリーよ。今日が今生の分かれとなるかもしれぬ。その時は。。。」

「その時は?」

「新しい飼い主のもと、私の生涯の夢。果たせなかった夢を引き継ぐのだ。。。」

「夢とは。一生、犬と遊んでのほほんと暮らすでございますね。」

「そうじゃ。ああ、果たせぬ夢であった。。。死んでも死にきれぬわ。。。」

「もうやってるような気がしますが。。。。」

そうして、お腹がいっぱいになった飼い主は、眠たくなってしまい、寝てしまったのである。
朝10時。

覚悟を決めた飼い主であったが、なぜかぐだぐだと過ごすのであった。

「飼い主様。病院は?」

「行きたくないの。。。。注射痛いの。。。とんでもなく痛いの。。。」

あまつさせ、昼になり飼い主はよろよろと昼ご飯を食べに行ってしまったのである。

「腹が減っては戦ができぬと言うではないか。。。」

飼い主は言い訳の名人なのである。

結局、午後3時までぐだぐだしてしまったのである。

で、決断したわりには、「行きたくねーなー。サリー代わりに行かない?」とかいいながらタクシーに乗って病院に行ったのである。

病院は5人くらいの患者が座っていた。

「あれ?今日は少ないな。」

いつもは20人は待っているである。

だから2時間、3時間は待たないといけないのである。

皆さんはラッキーではないか。

待たずに早く帰えれると思うであろうが、飼い主はそうは思わなかったのである。

「心の準備が。。。」

2時間、3時間待つ間に自分に万が一のことがあればどうすればいいのか。

葬式はいらないなああ。

きっと参列者、飼い主の悪口しか言わないから。

お墓もいらないか。

どうせ誰も墓参り来ないから。

あ、でもサリーと一緒にお墓に入りたいなあああ。

そうなるとサリーの戒名はどうなるだろう?

大富山佐里吉出しなさい居士とかだめかな?

出しなさいが具合悪いか。

とか、考える時間がないのです。

そんなことを考えていると名前を呼ばれたのである。

「どうしたの?」

「先生、薬が効かないのです。最初は効いて、うひょひょひょ!だったのが、翌日から太ももが痛くて痛くてあるけないのです。」

「そりゃ薬はすぐには効かないよ。」

「え?」

「だんだん効いてくるの。」

「だんだんて歩けないんですよ。」

「じゃあ注射する?私はどっちでもいいんだよ。」

「どっちでもいいって。。。」

「あなた決めなさい。」

「あなた決めなさいって。お医者さんが決めてくださいよ。」

「じゃあ、わんちゃん連れてきて決めてもらう?」

「はああ?」

「わん!って吠えたら注射。わんわん!だったら薬。」

「うちの吠えないから。」

「じゃあちょっと踏んでみる?」

「踏むとわん!ではなくキャン!だからなああ。」

これが整形外科の先生と飼い主の間で交わされている会話なのである。

「わかりました。注射打ってください。覚悟は決めましたから。」

おもわず、「薬が効かないから打ってくれ。」と言おうかと思いましたがなんとなしに言ってはいけないと思い言いませんでした。

「じゃあ、横になって。ズボン下げて。」

ふふふ。

もう2回も注射打っているのでちゃんと支度してきたのである。

下着。パンツね。

新しいのを購入していたのである。

アルマーニとかラルフローレンをはいて行こうと思ったのである。

あくまでブランド品。

グンゼは避けたかったのである。

若い看護師さんに「この経営者のわりにお金ないのね。」と思われたくなかったのである。

で、買いに行ったのであある。

高いのである。

アルマーニも、ラルフローレンも。

たかがパンツにそんな高い金は払えないのである。

結局、「オリンピックとグンゼの共同開発。3枚、750円」購入したのである。

まあ、グンゼ1社じゃなくもう1社加わっているからこれもブランドであろうという潔い結論に達した結果なのである。

でも、できればもう1社加わっていて欲しかったのである。

「1社、1社は弱いが、もう1社加わって3社になれば簡単には折れないのである!」

うーん。

意味がわからん。。。

それで、オリンピック、グンゼ共同開発のパンツを下ろされ、お尻。

水戸黄門のあたりになにか塗られるのである。

「ああああ。」

「じゃあ、注射するよ。」












「い。。。いたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!」

射されている時間が長いのである。

先生が突然。

「犬はいくつ?」

と聞くのである。

なんでそんなことを今聞くのか?

「え。。。わ、わからないのです。」

「なんで?」

「す、捨て犬だったんです。」

「そうか、優しいんだね。」

「せ、先生は、なにか飼っているんですか?」

「猫。近所に野良がいっぱいいてね、よく子猫が車にひかれるので拾ってね。昔は10匹くらいいたよ。一部屋を猫部屋にしてね。」

「で、で、今は?」

「今は2匹。」

「せ、先生もや、優しいじゃないですか。」

注射は終わったのですが、飼い主は朦朧となっているのです。

しばらく横になっていないといけないのです。

「私も今の犬、サリーを飼う前は猫を飼っていたんです。拾いまして、ちびこって言うんです。」

「ああ、そう。私はね動物には優しいが人間には厳しいんだよ。」

「なんでですか?」

「私はね、幼稚園2ヶ月でやめたんだ。いじめっこがいてね。それで小学生になったらまたそいつと同級生になってね。」

「で、どうしたんですか?」

「父親がね、人間勉強したものが勝つと言ってね。それでそいつ、いつの間にか子分になったよ。」

「結局、頭がいい人間が勝つということですね。でもね、先生。私も小学生の時にいじめられました。勉強できないから、母親が看護婦だったので、下剤を盗んでやつの給食のシチューに入れたんです。それから誰も私をいじめなくなりましたよ。頭のいいやつも勝ちますが、ずるをする人間も勝つんですよ。。。。」

というようなことをぼーとしている頭で言ったようなかすかな記憶があるのです。

それで20分休んだら、すっかり元気に。

支払いをすませて、るんるん!気分で帰ったのであります。

それで、まだ小雨が降っていましたが、サリーを散歩に連れていきました。












レインコートを着せました。























嬉しそうです。


































サリー、飼い主歩けるようになったよ!

おしまい。

 

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