「船乗りフィーユの冒険」カテゴリーアーカイブ

船乗りフィーユの冒険。第14話。養子はどうする!!





「今日はどうしたんだね?」

「今日は質問があって来ました。」

「質問。なんだね?」

「最近よく耳にする、選択的夫婦別性ってなんですか?」

「ほうこれは、なかなか難しいことを質問するね。」

「へい、どうも最近よく耳にするんで、おっかあがあんた、これはいったいなんなんだいってうるさくて。」

「そうかね、フィーさん。」

「ご隠居。」

「落語はいい。選択的夫婦別性ってのはだ、男と女が夫婦(みょうと)になるときだ、姓、つまり氏(うじ)だ。」

「お茶の。。。」

「それは宇治茶だ。」

「みょうとになるとき、姓を男か女のどちらか選ばないといかんのだ。」

「そうですね。」

「それを、旦那の姓にするかにょうぼのにするか選ばんといかんかのだが、選択的夫婦別姓というのは、旦那の姓でも、奥さんの姓でもいい。」

「つまりだ、奥さんは奥さんの姓のまま、旦那は旦那の姓のままでいいということだな。」

「もちろん、旦那の姓にすることもできるんですね。」

「そうだ。つまりどれにするか自分たちで決めなさいとうことだな。」

「でも反対する人もいるんでしょ?」

「そうだな。姓を夫婦同じにしないと家族の絆が壊れると言っておるな。」

「そうなんですか?」

「家族の絆とはなんぞやだ。」

「この国ではせっかく結婚しても離婚するカップルも多い。」

「なかには、暴力をふるうとんでもないバカ旦那が原因で離婚するケースもある。」

「でも、それらは姓が同じだ。」

「同じでも家族の絆は崩壊しておるのだ。」

「結局、ご自分たちで決めなさいよなんでしょ。」

「そうだな。」

「じゃあそれでいいじゃありませんか。」

「そう思うよ。」

「新聞の調査によると国民の8割が賛成しているようだな。」

「そうなんですか。」

「まあみなさん、それで苦労した人も今、苦労中の人も多いんだろう。」

「というと?」

「今は少子化だ。一人っ子の家庭も多い。」

「一人っ子の長男と一人っ子の長女。」

「氏がどっちかだと問題もおきるだろう。」

「そうですね。うちは三姉妹なんて家庭もありますよね。」

「そうだな。」

「じゃあ、選択的夫婦別姓でいいじゃありませんか。」

「それがなかなかうまくいかんのだよ。」

「おい健児。」

「なんだよ親父。」

「養子の話だ。」

「なんだよまたかよ。」

「父さんは許さんぞ、お前が養子になるのを。」

「だって仕方ないないだろう、典子さんひとり子で先方がなにがなんでも家を継いで欲しいって。」

「一人っ子ってお前も一人っ子だろうが。」

「そうだけどもう決まったことなんだよ。」

「決まったことってお前と先方が勝手に決めたことだろう。父さんは許さんぞ。」

「許すも何もまいったなああ。」

「健児。聞きなさい。」

「この大富山家はだな、鎌倉時代から続いた商家なんだ。」

「知ってるよ。でも商家って言っても今じゃ村のちっぽけな商店じゃないか。」

「ちっぽけとは失礼だな。」

「うちは”みなさまのスーパー大富山”として村人に愛され続けいるんだ。」

「みなさまのスーパーって村人75人だろうが。」

「74人だ。」

「74人?」

「昨日、大工の源さんとこのお絹ばあさんが死んだ。」

「そうだったのかよ。」

「そんなことはいい。この大富山家の名をわしの代で消すわけにはいかねえ。」

「いかねえたってもう決まったんだよ。」

「いやお前がなんと言おうとわしは許さねえ。」

「許さねえて言われても典子さんのお父さんがなんというか。。。」

「先方も我が綾小路家の名前を私の代で終わらすわけにはいかないって言っているし。」

「健児、待ちなさい。」

「なんだよ親父。。。」

「今、綾小路と言ったか?」

「そうだよ。前にも言っただろう。」

「いや父さん今、初めて聞いた。」

「典子さん。綾小路と言うのか?」

「そうだよ。なんでも昔は子爵だったみたいよ。」

「子爵!!!!」

「四角でなく子爵!!!!」

「キジ科の鳥類で、中国から東南アジア、南アジア、アフリカに分布。オスは大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いてメスを誘う姿が有名である。」

「それは、孔雀(くじゃく)」

「父さん、ぼけはもういいかい?」

「で、なんだよ急に。」

「健児、お前、養子になりなさい。」

「どんどんなりなさい。」

「おやじ意味わかんないよ。さっきまで養子は駄目だって。」

「その時は、綾小路とは知らなかったんだ。」

「綾小路、綾小路。」

「となるとうちの店も、”みなさまのスーパー綾小路”になるんだな。」

「もう、スーパー成城石井とか紀伊国屋、負けてないな。」

「高級スーパーだぞ健児!」

「高級って、村人74人の村だよ。」

「いや73人になりそうだ。」

「え?」

「役場の山元のじいさまが今夜が峠だろうって。」

「そうかのか!」

「そんなことはどうでもいい。スーパー綾小路、綾小路。」

「やぶらこうじの ぶらこうじ。」

「健児、それは落語の寿限無だ。」

「でもよ父さん。」

「なんだ?」

「養子になって名字が変わるは俺だけだよ。父さんは大富山のままだよ。」

「なに!!!」

「そうだろうが。」

「父さんも母さんも一緒に養子になれんのか!」

「無理だろうね。今の法律じゃ。」

「では法律が改定されるまで。。。」

「されるまで?」

「この養子話は、様子見だな。。。」




「サリー先生!」

「なにかね?」

「いい加減、船乗りフィーユの冒険の続きを!」




「みなさん!サリぽん国王がお会いしたいそうです!」

リキオ・凪・長官である。




一行。。。




船乗りフィーユの兄貴!




眠りの銭形・coco・平次親分!

一行は。。。。







サリぽん王国である。

長崎孔子廟に見えるが、あくまでサリーぽん王国なのである。

リッキーママさんから頂いた写真なのであることは秘密なのである。




「サリーぽん国王!!」










眠りの銭形・coco・親分!

その頃。。。。













「橋のシーン担当は地味だよね。」

「そうだね、まるっち。」
















その頃!







リキオ・凪・宮内庁長官は言った。

「皆さんにご紹介したい方がおります。」







なぜか、おやつで署のリキオ・リッキー警部!




「船乗りフィーユの兄貴!プリンセス・フィーユだそうですよ!」







「これには深いわけがあるのだ。」

「選択性夫婦別姓制度がかかわっておるのだ。。。」




思いつき、波乱万丈の「船乗りフィーユの冒険」!

はたしてどうなる!!!

以下次号!!!

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