サリーです。
起きません。
頑として起きません。
なんとしても起きません。
夜中も起きません。
起きないものは起きないと決めているようです。
お爺ちゃんだからか。。。
幾つかわからないけど。。。。
サリー、たまに起きます。
壁を見つめます。
見つ続けます。
白内障で見えないのに見続けるのです。
その姿を見て、飼い主は一種の哲学を感じるのです。
きっとサリーは、「犬とはなにか?」、
「なぜ私は犬なのか?」
どうみてもそのようなことを考えているように見えるのです。
そして、ぐるぐるまわります。
痴呆かもしれませんが、飼い主は、「犬とはなにか?」を模索していると見ているのです。
そうして哲学犬サリーは寝ます。
ずーっと寝ます。
寝続けます。
散歩行かなくていいのか?
いいみたいです。
昼が過ぎ、夕方になります。
哲学犬サリーは寝ています。
起きません。
すると、哲学犬サリー、起きました!
また壁を見つめます。
「犬とはなにか?」の続きのようです。
ぐるぐる回ります。
散歩行かんといかんだろう。
飼い主、隣に座ります。
哲学犬サリー、とても嬉しそうに飼い主にすりすりします。
すりすりして、寝ます。
夜中です。
哲学犬サリー、突然起きます。
暴れます。
飼い主、「落ち着け。」
哲学犬サリー、水をガブガブ飲みます。
水の皿は枕元です。
「よくそんなに飲むなあああ。」
「おちっこ大丈夫なのか?」
哲学犬サリーは水をガブガブ飲むので、シーツが濡れるのです。
果たしてこれが、水なのか、おちっこなのかわからいという状況になっているのです。
まあ、おむつしているので大丈夫でしょう。
そうして、哲学犬サリーは寝るのです。
「寝る子は育つ」といいますが、哲学犬サリーは育つのでしょうか?
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おしまい。
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