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「先生、ワクチンは打ったんでしょ?」
「打ったよ。」
「どうでした?」
「別に。」
「副反応とかは?」
「ない!」
「まったくない!。」
「ああ、よく若い人に副反応が出るって言いますからね。」
「失礼だな。」
「で、2回めは?」
「それが困っておるんだ。」
「どうしたんですか?」
「2回めの予約をしようと思ったんだが、どこも満杯なんだ。」
「1回目の予約の時に2回めも予約しなかったんですか?」
「しなかったんだ。」
「2回めがあるということをころっと忘れておって。」
「ころっとって。。。。」
「で、慌てて予約と思ったのだが、どこも満杯だ。」
「もうサリー先生、どうしようもないですね。」
「仕方なかろう。」
「父ちゃんの子だからな。」
「自慢していちゃいけません。」
「まあなんとかなる。」
「そうですか。」
「でな、フィーユ君。」
「なんですか?」
「最近、どうもつけられているような気がするんだ。」
「ツケられっれているってただ事じゃないですね。」
「そうだろう。」
「誰にですか?」
「わからんのだ。」
「散歩の途中で、ふと振り向くと、黒いスーツにサングラスの男がサッと身を隠すんだ。」
「黒いスーツですか。」
「私はどうも怖くなっておるのだ。」
「でも、サリー先生の後をつけるなんていったいなにが目的なんでしょうね?」
「それがわかれば苦労はせん。」
「でな、昨日のことだ。」
「黒ずくめの男たちに呼び止められた。」
「で?」
「大富山佐里吉教授ですね。」
「それはお兄さんです。」
「そう間違えられたのだ。」
「それで?」
「奴らは言った。」
「法螺の研究。。。。」
「それで?」
「私は違う。それは兄だ。と答えた。」
「しかし、奴らは私の言葉など聞く鼻を持たん。」
「耳ですね。」
「そうとも言う。」
「奴らは言ったよ。」
「オリンピックをやったことにする作戦に関して詳しく聞きたいとね。」
ということで、船乗りフィーユの冒険。第5話!
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船乗りフィーユは不本意であるが、なぜなら、船乗りになった目的は、海の向こうになにがあるのか。
未だ知らない世界を見てみたいということにあったのである。
宝探しが目的ではなかったのだ。
でも、
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梅雨の中休み・力男・リッキー船長がもうお宝!なのである。
「宝だ!宝だ!た宝だ明!」
というわかる人にはわかる呪文を唱えながら島の中を探し回っているので、仕方がなくフィーユも探しているのである。
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フィーユを呼び止める声が聞こえた。
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「ここから先へは行くことはならぬ。」
「なぜなら、私は。。。。」
「日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルでしょ?」
「ちがう。」
「え、日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルじゃないの?」
「だから違うのだ。日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルとは違うのだ。」
「でも、日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルにそっくりだよ。」
「よく言われる。日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルに似瓜二つだと。」
「そうなんだ。で、日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルに瓜二つのあなたはどなた?」
「私は、日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルに瓜二つだが、実は違う。」
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「なぞなぞを解かぬと、これから先へは決して行くことができんのだ!」
「なんだいそれは?」
「ごちゃごちゃ言ってないで、早速、行くぞ。」
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「雨の日にさすのが傘。」
「では、晴れの日にさすのは?」
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「でどうなの?日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルに瓜二つのあなた?」
「今のは練習問題だ。」
「練習問題?」
「これから本番だ。」
「いいか、第二問!」
「第二問って、練習問題だったんでしょ。計算があいません!」
「気にするな。」
「ではいくぞ。」
「慶應義塾を作った。」
「福沢諭吉!」
「おしい!」
「福沢諭吉ですが、その時の有名な言葉は。」
「天は人の上に人を造(つく)らず人の下に人を造らずと云(い)へり」
「おしい!ですが、その後、アメリカに渡った時の船の名前は。」
「咸臨丸!」
「おしい!咸臨丸ですが。自分の娘が結婚する相手が平民だったので。。。」
「人に上下はないけれど、娘の相手は士族がいい!」
「おしい!」
「あのう、もういいですか?」
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「まちなさい!」
「第3問だ!」
「サリーの父ちゃんが小学生の時に宿題で私の座右の銘はと問われてなんと答えた!」
「フィーユ!答えんのか!」
「答えは、明日できることを今日やるな!だ!」
「それで、サリーの父ちゃんの母ちゃんは学校に呼び出されたんだ!」
「でな、次の質問だ!」
「サリーの父ちゃんの父ちゃんが寝言で言ったんだ。」
「漬物の美味しい食べ方は?むにゃむむにゃ。。。。」
「でな、家族全員、息を殺して答えをまったんだ。」
「サリーの父ちゃんの父ちゃん、なんと言ったか!」
「サリーの父ちゃんの父ちゃん、言ったよ。」
「切って食べるの。」
「サリーの父ちゃんの母ちゃん思わず呟いたよ。」
「この人にしてこの子あり。。。。。」
「おい!フィーユ!」
「日本にキリスト教を広めに来たのに難破して我々にたすけらて、フランシスコ・凪エルに瓜二つの、なぞなそ門番を置いていくなよ!」
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