「父ちゃんの入院生活」カテゴリーアーカイブ

サリーの父ちゃんの入院日記。父ちゃん帰りたい。。。。


サリーの父ちゃんの入院日記。

はっきり申し上げたい。

「帰りたい!」

「今すぐおうちに帰りたい。」

いい年こいたおじさんであるが、「帰りたいもんは帰りたいのである。」

まず、前回の入院時。

夜中になると、

「助けてー!」

「ひろゆきー!」

婆さんたちがまだ入院しているかという物凄く恐ろしい問題であった。

結論から言うと、

いなかった。。。。

退院したのであろう。

その代わり、夜な夜な、世間話をする婆さん二人が隣の部屋にいたのである。

二人部屋。

婆さん二人が、「それでね、どうのこうの。。」

「まあ、大変ね。」

父ちゃんとしては、入院しているあんたのほうが、大変だと思うのである。

それで、深夜であった。

誰かが父ちゃんの部屋のドアを開けようとするのである。

開けようとするのであるが、なかなか開けることが出来ないのである。

怖い。。。

もしかしたら、あの「助けてー!」の婆さんか、あるいは。

「ひろゆきー!」の婆さんが実は退院していなくて、あるいは残念なことに亡くなっていて、霊となって現れたのかと思ったのである。

恐怖におののいている父ちゃん。

そしてドアがようやく開いた。

そして。。。。。

隣の婆さんであった。

婆さんは一言。

「違うは。」

婆さん、部屋を間違えていたのである。

それから、やたらと看護師さんが現れては、「おちっこ貯めたか。」

「おちっこ貯めたか。」

というのである。

おちっこを貯めて検査するのであるが、その量、先方が求めているが量が半端ないのである。

「おちっこ貯めたか」と聞かれるたびに父ちゃんは申し訳なく、小さな声で。

「頑張っているのですが。。。。」

と答えるのである。

父ちゃんは今まで生きてきて、どのようにして、自分の限界を超える量のおちっこをいっぱい貯めるのか、その術がわからないのである。

仕方がないので、水をごくごく飲むのであるが、どうもその成果は先方が期待している成果とはとても遠いようなのである。

すると先方は点滴を増やすとのたまうのである。

父ちゃんは、「あのう。ビールさえ頂ければ、ご希望の量すぐ出しますが。」

と喉まで出たのであるが、父ちゃんも大人なので押し殺したのである。

それで、今回の入院で大きく変わったことがひとつあった。

ご飯である。

初回の入院では、ごはんが。。。。







汁物。

流動食であったが、今回は。。。。










ハンバーグ!!!!

ということは、父ちゃんの体調も汁物からハンバーグまで食べてよい!

ということなのである。

それで、以前入院したときに突然、看護師さんに連れていかれたのである。

ER。

救急救命室。

実は、先生。

女医さん。

「ここ、広いし、レントゲン室も近いので、いつもここでやっているの。」

の女医さんが父ちゃんの部屋に現れたのである。

すると女医さん。

突然、最近テレビでよく見る、青いなんというの?

わかるでしょ?

青いのに着替えたのである。

父ちゃんは思った。

「自分は感染していたのか。。。。」

「いや、待てよ。」

「入院初日にいわゆる、PCR検査はやった。」

「その後、なんも言ってこないので、大丈夫なのだ。」

「落ち着け、落ち着け。」

結局、女医さんは父ちゃんの腕に麻酔を打ってなにかして帰っていったのである。

帰る時に女医さんは持参した荷物を持って、

「はーい。お疲れ様!」

「えーとこれから、あと3件まわらないと。」

と言ったのである。

父ちゃんは思った。

「流しの先生か。。。。」

ということで、父ちゃんの入院生活はまだ続くのである。

そして、例の「ポッキー娘」である。

夕方、「今夜の当直でーす。」と挨拶に来たのである。

父ちゃんは、「夜、なかなか寝付けなくて、ようやく寝たと思ったら朝6時に検温でしょ。」

愚痴をこぼしたのである。

すると、「ポッキー娘」は「大丈夫。」

「まかせて。」

と言ったのである。

そして翌朝の6時。

「ポッキー娘」が検温のために現れたである。

「おはよう。電気つけるね。」

検温をしながら、「終わったら7時まで寝られるね。」

父ちゃん「なかなか優しい娘さんだ。」と思ったのである。

「終了。じゃあ寝ていいよ。」

「ポッキー娘」は去って行った。

電気消さずに。。。。

最後に。。。。




教祖様タオルを被ってふて寝している父ちゃんである。




おしまい。

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