「父ちゃんの入院生活」カテゴリーアーカイブ

サリーの父ちゃんの入院日記。暇な時は。。。


サリーの父ちゃんです。

いい歳こいているのに、「家に帰りたい。」

毎晩、毎晩、枕を濡らしているのです。

「ああ、帰りたい。」

「本当に帰りたい。」

夜中でした。

サリーの父ちゃんは、「そうだ。牛丼屋に行って、牛丼食べよう。」

「そして、コンビニでビール買ってこよう。」

と思ったのです。

るんるん!

父ちゃんは外に行こうと思ったのです。

駄菓子菓子!

自分がいるところが病室だと気がついたのです。

相当、重症です。

入院でとにかく問題なのは、やることがない。

ということです。

入院しているのだから、なにもやらずに寝ていればいいのですが、とにかく、「なにかやりたい」と思ってしまうのです。

朝の検温。

血圧測定。

先生の回診が終わるとなにもやることがないのです。

コンビニに行って新聞買ってくるか。。。。

でも、新聞爺さんがいません。

爺さんとの新聞争奪戦の決着をつけたかったのに、結局、中途半端で終わってしまったのです。

「助けてー!」

「ひろゆきー!」

の婆さん達もおりません。

なにかどんどん、「孤独」になるのです。

入院する前に、「造花の内職」でも契約して病室でせっせと造花を作っていればよかった。。。。

あと、気晴らしはコンビニに行って、お菓子を買うことぐらいです。

それで、「あ、明日は日曜だからコンビニ休みだ!」

父ちゃんは慌ててコンビニに行って大量のお菓子を買い込んだのです。

「明日、おやすみでしょ。」

するとコンビニのお姉さんは、

「やってますよ。」

ボーゼンとしました。

父ちゃん、大量に購入したお菓子の袋を両手に持ってすごすごと病室に戻ったのです。

それから、病室の外でやたら救急車のサイレンが鳴るのです。

「ここの近所はやたら救急車が来るな。」

とぼんやり思っていて、

「あ、ここ、病院だった。」

相当、重症です。

それで、あまりに暇なので会社に電話しました。

社長さんに、「なんだよ。もっとしっかりやれよ!」

とか怒るのです。

八つ当たりです。

しかし、「特に問題ないですよ。」

「忙しくもなく、暇でもなく。」

「そうそう、銀行が来て決算書を渡したら、もうこのご時世で立派です。」

「黒字じゃないですかって褒めてました。」

つまんねーな。

「俺がいないと駄目だなああ。」

と言いたかったのに、

「社長さんのお陰ですよ。」

と褒める羽目になってしまったのです。

ああ、つまらない。。。。

そして、どうしようもなくなると。。。。














































サリーを思い出して、泣くのです。。。

おしまい。

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