「おや誰かと思ったら、フィーユ君ではありませんか。」
「まあ、こっちにお入んなさい。」
「で、今日はなんのご用事だい?」
「先生。今話題のオリンピックなんです。」
「オリンピックね。確かに話題になっとるね。」
「でしょう。でね、どうも外国からの応援の客は入国させないそうなんです。」
「ニュースで言っていたな。」
「そうなると観客は日本人ばかりですよ。」
「まあ、確かに。」
「しかも、外国から選手が来るかもわかりません。」
「そうだな。」
「そうなると、選手は日本人だけですよ。」
「まあそうなるはね。」
「それってオリンピックではなく。」
「国体ですよ。」
「それは仕方ないだろう。」
「向こうが来たくないっていうんだから。」
「でも、そうなるとテレビ中継もショボくなりますよね。」
「なるだろうね。」
「本来なら。」
「さあ、いよいよ、男子陸上100メートル決勝です!」
「世界一速い男が今、決定するのです!」
「って、世界一じゃなくて日本一早い男でしょ?」
「仕方ないだろう、向こうが来ないんだもん。」
「まあ、フィーユ君。聞きなさい。」
「テレビ局も馬鹿じゃありません。」
「そこらへんはちゃんと考えているんですよ。」
「視聴者の故郷を思い出させて盛り上げるんです。」
「第1レーンは、新潟県出身の山田一郎です。」
「雪深い山の中で育ちましたね。」
「毎日、毎日、新聞配達をして脚力を鍛えました。」
「新潟県民、泣いて喜ぶぞ!」
「第2レーンは、宮崎県出身。高橋直人です。」
「実家のマンゴー農家を継ぎ、毎日、毎日、真夏でも畑でマンゴーを育てています。」
「そのため、日焼けし、宮崎のウサイン・ボルトと呼ばれています。」
「なに?」
「勝手にウサイン・ボルトって言って?」
「いいんですよ。」
「少しでも国際色を出さないと。」
「な、フィーユ君。」
「色々工夫するんだよ。」
「でも、日本人ばかりじゃ。」
「大丈夫。大丈夫。」
「政府もばかじゃありません。」
「ちゃんと手はうってますよ。」
「手ですか?」
「そう。」
「稲川素子事務所です。」
「稲川素子事務所?」
「知りませんか?」
「テレビで、外国人エキストラが必要になった時は必ずお願いする。」
「稲川素子事務所。」
「日本在住の外国人俳優をイッてに扱う芸能事務所です。」
「『奇跡体験!アンビリバボー』に出てくる外国人の役者。」
「稲川さんの所属ですよ。」
「テレビ業界では外国人タレントは稲川素子事務所。」
「動物なら、湘南アニマルプロダクションで決まりなんです。」
「外国人タレントは稲川素子事務所、動物なら湘南アニマルプロダクションと相場が決まっておるんです。」
「湘南ですか。」
「ボケがつまらん。」
「それで?」
「だから、外国から選手が来ないので、稲川さんにお願いしてそれらしいタレントさんを外国人選手として出場させるってわけ。」
「それって嘘っぱちじゃないですか!」
「フィーユ君。」
「世の中に、そうそう真実なんてものは存在せんのだよ。」
と人間世界でのオリンピックのお話でした。
で、わんこの世界では。。。
「サリー先生!」
「なんだね、フィーユ君。」
「わんこぴっくです。」
「わんこぴっくがどうした?」
「例の県議会議員じゃなくて。」
「犬議会議員で、JOC。」
「ジャパン・おやつ・ちょうだい委員会のCEOである。」
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「C.E.O.」
「ちょっと、いーから、おやつ。」
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「怒っておられます。」
「なんでだ。」
「わんこぴっくの参加選手ですが。。。。」
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凪選手です!
ちなみに。
幅跳びの練習もします
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「ひなた選手だ!」
ちなみに。
だそうです。
「しかもだ!」
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「サッカー選手のリッキー!」
ハットトリック目指します
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え!?なんの反則……
「ハンドだ!」
「ってわんこの場合、ハンドなの?」
「前脚だから脚じゃん。」
「あしからず!」
「わんこぴっくの選手たち。。。」
「もう都会に出た息子。」
「一通の手紙をよこさん。」
「たよりない。ですね。」
「うむ。」
「もうこうなったら。」
「こうなったら?」
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「君もやるのだ!」
とうことで、フィーユも選手になるべくトレーニングを始めたのであった!
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どうなる、わんこぴっく!!!
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つづく!
ご参加わんこ募集中!
■掲載希望応募ページ
教祖様の信者の方のワンちゃん、ねこちゃんの写真を募集中。
里親募集にもぜひ活用ください。
https://salliethewan.com/mydog/
■サリーのFacebookページ。
更新のご連絡など、教祖様の「ありがたーーい、お言葉」とともにお伝えしていきtます。
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