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サリー先生と愉快な仲達。第54話。法螺の研究、最終回!前編!


弁護士cocoは窮地に立たされたいた。

裁判でフィーユの無罪を明らかにできる最後の証拠。

日本の最大の危機といえるオリンピック問題を見事に解決できる「秘策」が書かれた「法螺の研究」の最も重要なページが怪盗猫だましによって奪われてしまったのだ。




弁護士cocoに残された時間はない。

その時であった。

弁護士cocoはひらめいたのである。

「裁判長!」




「証人をお願いします。」

「証人?」

「いいでしょう。」

「証人の。」







「大富山亭サリ丸師匠です。」

「師匠。」

「お尋ねします。」

「なんだね?」

「師匠はオリンピックの開催をどう思いますか?」

「オリンピック?」

「あ、運動会か。」

「いいんじゃないかい?」

「外人さんも参加するんだろう。」

「楽しいじゃないか。」

「でも、師匠。多くの国民がまだワクチン接種していないのにですね。」

「わしはしたよ。」

「ワクチン接種ですか?」

「うん。」

「ファイザーですか?」

「モデルナ?」

「それとも、アストラゼネカ?」

「飼い主さんが、師匠、行くわよとわしを抱っこしてな。」

「チクッと。」

「それ、狂犬病予防の注射でしょ。」

「そうなのか。」

「グラクソスミスクラインだったか。。。」

(注:狂犬病注射メーカー)

「何しろ、他のわんこは病院怖がるのにわしは病院が楽しくて楽しくて、先生も変わった犬だねと褒めてくれるのじゃ。」

「師匠。で、オリンピックですが。」

「そうだった。そうだった。」

「東京2020運動会。」

「あれ、いつも思うんだが、競争するところがわしは好かん。」

「は?」

「人間、争ってはいかん。」

「それに見ている方も楽しくない。」

「もっと微笑ましい競技にしないといかん。」

「例えば、マラソンだ。」

「選手はみな笑みも浮かべず、ただ黙々と走っておる。」

「なにかの修行か?」

「はああ。」

「わしは思うのだ。」

「もっと見ている方も参加させて欲しい。」

「参加ですか?」

「こっちも楽しくなるような演出だ。」

「演出?」

「例えば、借り物競走はどうじゃ?」

「借り物競走ですか。。。」

「そう。」

「選手が走っている途中で、そうさな、水を取るところがあるだろう。」

「そこで、封筒を取る。」

「開ける。」

「選手、まわりを見回し。」




「どなたか、あんぱん10個もってないですか?」

「そうだ。日本開催だから日本的なものがいい。」

「寿司の桶なんかどうだ?」

「外国人選手が、”Susi Oke Please!”」

「そうすると見物人がだな。」

「おい、おい、寿司桶だってよ。」

「困ったなああ。急に寿司桶って言われてもなああ。」

「そこに通りかかったのが。」




「あ!おい、寿司富!」

「ちょうどいい、寿司富、その寿司桶貸せよ。」

「寿司桶?」

「ばか言うんじゃねえ。」

「今、出前の途中だ。」

「どこの?」

「町内会の会長んところの、花ちゃんだよ。」

「今日、婚礼なんだよ。」

「それで、特上40人前だよ。」

「久しぶりの特上40人前。」

「うちの親父なんか喜んじまって昨日から寝ずに仕込みだよ。」

「思えばさ、花ちゃん。」

「お花ぼうだよ。」

「小さい時に母親亡くしちまって、会長が男手でひとつで育ててよ。」

「おいらなんかにも、おいちゃん、おいちゃんって慕ってくれてよ。」

「それがどうだい、所帯を持つんだってよ。」

「もう嬉しくて嬉しくて。」




「寿司富よ。そりゃおいらも嬉しいよ。」

「でもな、今はそんなこと言ってられないんだよ。」

「外人さんが困ってるんだよ。」

「世界平和のためだ。寿司桶ひとつ。」

「ひとつでいいんだ。貸しとくれ。」

「で、いっぽう。」

「ベイビー!」

「ベイビーはいませんか!」

「おいおい、今度は赤ん坊だとよ。」

「赤ん坊ってもなああ。」




「おい、お松婆さん。」

「ちょうどいいところに。」

「今、おんぶしてんの、孫の源太郎だろ。」

「そうだよ、源ちゃんだよ。」

「ちょうど、3ヶ月だよ。」

「うちの息子に似ていい男だろう。」

「いい男だ。いい男。」

「なあ、今、あの外人さん困ってるんだ。」

「助けると思って。」

「な、源太郎、貸してくんな。」

「なに言ってるんだよ、藪から棒に。」

「いいんだよ、堅いこというなよ。」

「お松ばあさん困っておりますと、そこを通りかかったのが。」

「鰻屋の熊公。」

「おいおい、お前さんがたなにを騒いでいるんだよ。」

「なに?外人さんが困ってる?」

「赤ん坊かい?」

「お松ばあさん、ここは人助けだ。」

「源ぼう、貸してやんなよ。」

「それについだ、そのおんぶ紐も貸してやんなよ。」

「というわけでございまして、かくして赤ん坊をおんぶ紐で背負った姿で見事ゴールイン!」

「表彰台には。」

「寿司桶。」

「赤ん坊。」

「そして、なぜか、お松ばあさん。」

「を連れた選手達が!」

「金!銀!銅!。」




「師匠、結構です。お戻りください。」

「裁判長!異議あり!」




「なんだね。」

「coco弁護士はいたずらに審理を長引かせおります!」

「異議を認めます。」

「弁護側、他に証人は?」

「ありません。」

「では、判決を。。。」

そのころ。。。。




忍者凪でございました。

とある山中を歩いておりました。

「あれは!」










「二人そろって!」




そうである。

まひなブラザース!







「また、師匠ですか?」

「可愛いでございますな。」

「ご機嫌麗しい。」

「おじちゃんは?」

「あっしですか。」

「アルミの窓の。」

「それは、サッシ。」

「それは聞かないで、お願い。。。。」

「それは察してください。」




「で、おじさんなにやってんの?」

「あしっは、とある代官の屋敷に密かに秘蔵されている。」

「おじさん、密かに秘蔵は二重だよ。」

「そうでした、そうでした。」




「で、おじさん?」

「代官の屋敷に忍び込みました。」




「秘訣の紙面を見つけたのです!」




「ところが。。。。」




「捕まってしまったのです。」

「え?おばあちゃんに可愛い、可愛いされているようだって?」

「で、なんとか。」

「なんとか。」

「秘訣を取り返したのです!!!」

そして、法廷に!!




「秘訣が!!!!」

いよいよ時間、秘訣の秘密が白日のもとに!!!

次号、いよいよ完結!!!
















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