大富山信用金庫である。
山里奥深い、大富山村にある、とんでもなく小さい信用金庫である。
信金には、
↓
↓
↓
↓
ルーイ支店長!
↓
↓
↓
↓
フィーユ副支店長!
牧歌的な支店なのである。
ルーイ支店長が言った。
「山田さんのばあちゃんが、どんも調子われーみたいだな。」
「ああ、山田さんのばあちゃんか。」
フィーユ副支店長が応えた。
「東京じゃ、山田さんを探せって話題になっているみたいだな。」
「山田さんが、この村にいると知ったら驚くぞ。」
もう、本当に牧歌的なのである。
山田さん、この村にいたのか!!!
しかし、金融緩和である。
大銀行も大変なのである。
ましてや、大富山信用金庫のように吹けば飛ぶような。
吹かなくても飛んでしまう零細信用金庫の将来はないと皆がわかっていたのである。
「支店長。」
「なんだね?」
「このままでは、この支店も終わりですな。」
「みなまで言うな。」
「なにしろ、顧客がこの村の住人、10人だけだからなああ。」
「しかも、みなさん、うちには融資の話にはきませんからね。」
「銀行は、貸してなんぼの業界だからなああ。」
「村人は、耕してなんぼですから。。。」
「田植えして、たんぼだからなああ。」
「山田さんのばっちゃんは、うちに、この荷物、東京の孫に送ってけれ、って。」
「郵便局と間違えているんだなああ。」
「しかたないですよね。」
「この村には郵便局がないですし。」
「間違えるのは仕方ないなああ。」
「それでも、うちはむげにことわることはできないので、土建屋のケンちゃん。」
「ああ、ケンちゃんな。」
「たまにこの村に工事で来たときに、町の郵便局に持っていってけれ。」
「頼むんですよね。」
「ああ、そうだ、そうだ。」
「ケン坊だ。」
「小さいときは暴れん坊だったなああ。」
「そうでしたね。」
「子犬や子猫を蹴飛ばして、子犬、子猫、キャンキャン、ニャーニャー泣きわめいていたなあああ。」
「すると、夜中なのに空から一筋の光が。。。」
↓
↓
↓
↓
「教祖様だった。。。」
「あれから、ケン坊は工事にくるたびにうちに来て。」
「なんか町まで用ないすか。」
「いつも聞きにくるようになったなああ。」
「悔い改めたんでしょうね。」
そんな、のんびりした大富山信用金庫であったが、不況の嵐をもろにあびて、閉鎖になろうとしていたのである。
「支店長。」
「なんだ?」
「我々もそろそろ、年貢の収め時ですね。」
「うんだな。」
「まあ、この大富山村。」
「いいところだったなああ。」
しかし!
歯科医師!
歯科技工師!
歯科衛生士!
宇宙飛行士!
大富山村信用金大富山村支店にある男が現れたのである。
「失礼します。」
「おんや?」
「君は?」
「本日づけで配属になりました。」
「本日づけで?」
「配属?」
「支店長、聞いてますか?」
「聞いてないよ。」
「なにしろ、うちは電話も通じてないし、携帯も圏外だしな。」
「そうですよね。」
「新聞もあまりに遠いので配達してくれないし。」
「去年、山田さんのばあちゃんが。」
「おら、びっくりしただ。」
「どうしたばあちゃん。」
「東京オリンピックで、アントン・ヘーシンクちゅう外人さんが金メダル獲ったんだなああ。」
「情報格差だなあああ。」
支店長と副支店長は若者を見た。
その若者は、凛々しかった。
希望に満ちていた。
「なんだかわからないが、君の名前は?」
若者は言った。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
さあ、始まりました!
新シリーズ!
「半沢サリ樹!」
作者の思いつきです。
このあとの展開はまったく考えておりません。
ただ、「倍返しだ!」はぜひともやりたいと思っているのです。
同じ話を何回もやって、「繰り返しだ!」。
葬式で、「香典返しだ!」。
足がつって、「コムラ返しだ!」
だんだん、わくわくしてきたのです。
ということで。。。。
ご参加わんこ募集中です!!!
↓
↓
↓
↓
つづく!!!
多分。。。。
あと、ルーイ、フィーユ、勝手に登場させてしまいました。
ごめんなさーい!!!
——-お知らせ——-
■掲載希望応募ページ
教祖様の信者の方のワンちゃん、ねこちゃんの写真を募集中。
里親募集にもぜひ活用ください。
https://salliethewan.com/mydog/
■サリーのFacebookページ。
更新のご連絡など、教祖様の「ありがたーーい、お言葉」とともにお伝えしていきtます。
https://www.facebook.com/salliethewan
■サリーのインスタグラム
https://www.instagram.com/salliethewan/