前回までのおさらい。
大工の佐里吉。
そして宝塚歌劇団の「うひょひょ組」に入った真理。
そしてイタリアから帰国した長男の佐里男。
そして佐里吉の妻の典子。
実は水戸黄門の末裔だったのです。
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朝でした。
佐里吉は「サリぽん!」を連れて散歩に行ったのです。
「サリぽん!」
「お前はのんきだなああ。」
サリーはうひょうひょ!
でした。
夜になりました。
佐里吉は蚊帳をつって寝る支度をしたのです。
妻の典子、水戸黄門の末裔は実家に戻ってしまったいるのです。
長男の佐里男はいまだ2階の自分の部屋から出てこないのです。
完全な引きこもりなのです。
「サリぽん!」は尻尾を振って佐里男の部屋のドアの前で「一緒に遊んで」と座っているのです。
でもドアは決して開かないのでした。
サリぽん!はあきらめて佐里吉の枕元に戻って幸せそうに寝るのでした。
佐里吉は、「お前は本当にのんきだなああ。」
しかし、「さりぽん!」には涙なしには語れない過去があったのです。
「サリぽん!」の父親は足袋屋の職人でした。
しかし、給料をほとんど賭博に使ってしまったのです。
母親は幼い「サリぽん!」と妹の「サリ子」を食べさせるために小料理屋を始めたのです。
小料理屋ですから夜は家にいないのです。
「サリぽん!」は寂しがる「サリ子」を毎晩、毎晩、「サリ子。大丈夫だよ。兄ちゃんがいるじゃないか。」
「兄ちゃん。。。」
酔った父親が帰ってきました。
「ちきしょう!また負けちまったぜ。。。」
「なんだ。お前達、なんで睨んでいるだよ!」
酔った父親は暴れるのです。
暴れて「サリ子」を蹴るのです。
「この野郎!誰のおかげで暮らしていると思っているんだよ!」
すると「サリぽん!」
「やめてよ。とうちゃん!」
「サリ子をいじめるなよ!」
「なに!」
「てめー、なんだこの野郎!」
今度は「サリぽん!」を蹴飛ばすのです。
「サリぽん!」はキャンキャンと鳴いて「サリ子」を連れて押し入れに逃げ込むのです。
だから今の「サリぽん!」はクローゼットの中が落ち着くのです。
余談でした。。。
お話に戻りましょう。
こんな生活が毎日続いたのです。
ある晩、どうしも耐えきれず「サリぽん!」は「サリ子」を連れておかあちゃんがやっている小料理屋「飲みなはれ、食べなはれ」に行ったのです。
「おかあちゃん。。。。」
すると常連の酔客が、
「なにこの子の達。おかみさんの子供なの?」
するとおかちゃんは、
「なにばかなこと言ってるのよ。」
「私は独り者よ。」
「サリ子」は「お兄ちゃん。。。。」
「サリぽん!」は絶望のどん底に突き落とされたのです。
もうどこにも行くところがない。。。
「サリぽん!」は「サリ子」の手を引いて夜の公園を行くあてもなくとぼとぼと彷徨うのでした。
「サリぽん!」
佐里吉が、今まで寝ていた佐里吉が起き上がっていました。
「そうだったのか。」
「お前にはそんな辛い過去があったのか。。。」
「サリぽん!」はきょとん?としました。
「飼い主さん。サリぽん!の心の言葉がわかるの?」
「ああ。わかるとも。」
「実はな、真理がお前を拾って来たときにお前が、うれしい!」
「ようやく拾ってもらえた。。。」
「今まで一人で放浪していて寂しかった。辛かった。」
「でもこれで安心だ。」
「と思ったのはわかっていたのだよ。」
「飼い主さん!」
「それでな、サリぽん!」
「なに?飼い主さん?」
「お前の妹のサリ子はどうなったのだ?」
「サリ子か。」
「サリ子は、異人さんに連れられてアメリカに行ったよ。」
「なに?異人さん?」
「もしかしてサリ子はあの童謡のモデルだったのか!」
「しらなかったの?」
「そうか。そうか。」
「知らんかった。」
そうして佐里吉は「サリぽん!」をいとおしそうに抱くのでした。
お話かわって、
真理です。
「うひょうひょ組」に配属されました。
毎日、毎日、厳しい練習に明け暮れていたのでした。
そうしてある日。
「大富山真理!」
「お前の芸名が決まった。」
「はい!」
「いいか。お前の芸名は、」
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「月空」
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「月空」
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「月空サリーだ!」
ひっぱたわりには大したことない芸名でした。。。。
またまたお話変わって。
長男の佐里男が1ヶ月ぶりに自分の部屋から1階に降りてきたのです。
「サリぽん!」大興奮なのでした。
「遊んで!遊んで!」
しかし、佐里男は無視。
父親の佐里吉に静かに言うのでした。
「とうさん。」
「なんだ。。」
「私はピアニストになろうとイタリアに渡りました。」
「でも才能がないことに気がついたのです。」
「それであきらめました。」
「そうか。」
「で、なにになるつもりなんだ?」
「とうさん。これを読んでみてよ。」
佐里男は分厚い原稿用紙を佐里吉に渡したのです。
そこには、「放浪犬サリー・一代記」。
「足袋王」とあったのです。
「佐里男!」
「なんだこれは!」
「とうさん。」
「私は、ピアニストを諦めた。でも今度は。。。」
「小説家になろうと思うんだ。」
「小説家?」
「小説家で食っていけると思っているのか!」
そうなのです。
この佐里男こそ。
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悩める小説家サリーだったのです。
ナレーション(市原悦子):「サリぽん!の悲しい過去があきらかになり、有名な童謡のモデルがサリ子だった。」
「そうして佐里男が突然小説家になると言い出した大富山家。」
「またまた大騒ぎなのでした。」
つづくのか?
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見事じゃ!
あっぱれ、お話が纏まっておる🤣
涙涙の大富山家??
笑ってしまったが。。。
夜中に作るとわけがわからないお話になってしまうのです。。。。
まあ、昼間に作っても同じですが。。。。