サリーは落ち着きのない犬です。

何回もお伝えしましたが、飼い主がパソコンに向かっているとわずか1.5メートルしか離れていないベッドの上を落ち着きなくうろうろするのです。

しばらくするとベッドから降りてきてベッドの下を通ってサリーの寝室のクローゼットに入ります。

しばらくするとまた出てきてベッドの下を通ってまたベッドの上に乗ります。

乗ってまたまたうろうろするのです。

もっと堂々としてくんないかな？

男たるもの、どん！と身構えていないさ！

なにが起こっても、どん！としていなさい。

無理なんだよなあああ。

あれ？

どん！と構えている犬っているのか？

無口でいつも座っている犬。

どうも犬を飼うの初めてなのでよくわからないのです。

まあ、どん！と構えている犬がいるとしましょう。

できれば常にほほえんでいて欲しいのです。

すると他のわんこ達。

色々悩みを抱えているわんこ達。

相談にくるのです。

「西郷さん。（今思いついた）」

「私はこんなことで悩んでいるんです。どうしたらいいでしょう？」

すると犬の西郷さんは静かに答えるのです。

「なるようになる。」

まったく答えになっていないのです。

すいません。

なにも考えずに書き始めてしまったのです。

新聞とかで人生相談ってあるでしょ。

姑に関する悩みとか色々な相談が寄せられるのです。

それに対して回答者が答えるのです。

あれ、いつも思うのですが、

「回答者って悩みないのか？」

もちろんあるでしょ。

世の中、人生に達観した人はそうそういません。

回答者も悩んだとき誰かに相談したくなるのではないでしょうか？

それでお話もどって。

サリーです。

サリーは散歩が好きです。

好きですが、自分から「散歩行こうよ！」とか言いません。

散歩のチャンスを密かに狙っているのです。

それは、

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飼い主が着替えるときです。

いままでベッドの上で寝ていたサリーですが、飼い主がぼろぼろの寝間着からTシャツと短パンに着替えると、（あまりかわっていないという説もあり）、

「待ってました！」

ベッドの上で狂喜乱舞。

で、布団噛み噛み。

ハーネスをつけようとすると、ぐわー！

その後、20分、布団噛み噛み。

ようやくハーネスをつけさせてくれるのです。

で、嬉しそうに散歩に向かうのです。

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いっそのこと、よそゆき（死語？）で寝て朝、起きてゆだんしているサリーに素早くハーネスを付けたらどうだろう？と思うのです。

それで問題は、飼い主が買い物に行こうと、ぼろぼろの寝間着からほとんどかわらない、半分ぼろの服に着替えると散歩だ！と思って大騒ぎするのです。

「サリー、違うの。」

「散歩、行ったでしょ。」

「買い物なの。」

「すぐ帰ってくるから。」

しかし、おばか犬は違いがわからないのです。

「さっきお散歩行ったから飼い主さん着替えているけどお散歩じゃないな。」

とかわからないのかな？

それでお財布を持って玄関にむかうと嬉しそうに追ってくるのです。

飼い主を見上げて目を輝くのです。

「お前やめろよ。すぐ帰ってくるから。」

一抹の罪悪感なのです。

「おとこなんだから、どん！と構えてろよ。」

うーん。

それで、買い物から戻るとベッドの上でこの世の終わり状態で座っているのです。

本当に面倒な犬なのです。

それで、午後。

急に雷が。

家からぴっかと光る雷光が見えました。

そして、どん！どん！

「すげーな。」

人間でも怖いくらいです。

で、ベッドの上で寝ているサリーです。

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まったくどうぜずぐーぴゃり♪

寝ていました。

意外と、どん！と構えっている犬なのかもしれません。

おしまい。

 

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