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サリーの「ぽよよん日記」。サリー様御一行のお通り。

特定非営利活動法人アルマ・犬の里親募集

 



サリーを散歩させていてヒヤリとすることがある。

自転車である。

背後から突然飼い主を猛スピード追い越していくのである。

しかもサリーの脇ぎりぎりで走り去っていくのである。

「あぶねーな!」

散歩の時は頻繁に後ろを振り向かないといけないのである。

自転車に乗っている人たちは前方に人が歩いているのだからスピードを落としてもいいのに全速力で追い越していくのである。

犬だけではない。

小さい子供歩かせている親もいるのである。

危ないだろうが。

昔は自転車にはベルが付いていて人を追い越す時は、チャリン、チャリンと鳴らしたものである。

それはそれで、「ち!どけどけってか?」とむかついたものであったが今思えば、今よりましだったのかもしれない。

最近の自転車になにか装備していただけないでしょうか?

人に近ずくと「わん!わん!」

わん!わん!だめか。

「なにがわんわんだ!」と言い争いになってしまうかもしれない。

では、子猫の声で、「にゃー。にゃー。」

あるいは若い女性の声で、「失礼させていただきます。」

これなんかもいいかもしれない。

あるいは、コント55号の坂上二郎さんの「飛びます!飛びます!」をもとに、「抜きます!抜きます!」

だめ?

もうひとつ飼い主が怒っているのが歩きスマホである。

向こうから歩きスマホをしながらこちらに向かってくる若者。

飼い主は、ばか者と呼んでいるのだが。

飼い主とばか者。すれ違うまであと2メートル。

ばか者、スマホの画面にくぎずけ。

しかもヘッドホンまでしている。

ばか者2なのである。

歩きスマホにヘッドホン、ばか者Xばか者でばか者2!なのである。

で、ばか者2は飼い主にまったく気がつかず、仕方なしに飼い主が避けるのである。

なぞこのような理不尽なことがまかり通っているのであろうか。

なぜ歩きながらもスマホを見る必要があるのだろう?

こういうばか者はスマホに夢中で車に轢かれたらどうするのであろう?

轢かれた当人も不運であるが、轢いたほうも不運なのである。

若いだんからスマホなんか見ず、天下国家を考えながら堂々とあるきなさい!

飼い主は気がついたのである。

大昔に歩きスマホの創始者がいたのである。

薪を背負いながら本を読みながらあるいた人物がいたのである。

文科省はずいぶん昔から小学生に仕事をしながら本を読んで勉強にはげんだ人物として尊敬しなさいと言ってきたのである。

道徳教育が復活するそうだが、飼い主は密かに「この人物の話は教科書には出てこないな」と睨んでいるのである。

もし紹介されていたら沢山の人がネットでつっこむのは必死なのである。

歩きスマホの元祖!

しかし最近はあの銅像、薪に座って本を読んでいるのに変更されているようなのある。

文科省は「つっこまれないよう」手を打っていたのである。

文科省恐るべし。。。

で、なにを言っているのであるか?

そうであった、犬の散歩は危険がいっぱいなのである。

サリーの散歩の時は、出来れば屈強な男がふたりガードして欲しいのである。

黒いスーツにサングラスで常にまわりを警戒してサリーを警護するのである。

そうなると飼い主は着物でなくてはならぬ。

上品なご婦人と出会うのである。

「まあずいぶんと高貴なわんちゃんですこと。」

「きっと名のあるわんちゃんなんでしょうね。」

「ご婦人お目が高い。なにをかくそうこの犬はあの大富山藩の末裔。13代目の大富山サリーでございます。」

「大富山藩とはわんこ、にゃんこを大切にで有名な。」

「そうです。かつては貧困にあえいでた弱小藩でしたが、7匹のわんこを雇い悪者達を退治した大富山藩です。」

「といことは、太平洋戦争の時に満州に渡り、足袋やを経営していた。。」

「ご婦人よくご存じで。戦後サリーの祖母、大富山佐吉子はヘンリー・カーライル4世と結婚して、エリザベス・トメ子を授かって。」

「そしてこのサリーが産まれたのです。」

「それにしても飼い主さんもよくサリーちゃんの過去をご存じで。」

「ふふふ。昔のブログを読み直して確認したのです。」

という話にはならないのです。

夜散歩に行きました。

いつもの公園。

いつもの場所。

サリーはいつもの場所をクンクンします。

クンクンに満足すると帰ろうとします。

いつもの場所をくんくんして満足すると、「もう十分!」

公園の先への散歩を拒否するのです。















仕方なしに、無理矢理先へひっぱって行きます。

でもすぐ帰ろうとするのです。

やはりこの先には魔物でもいるのでしょうか?

でもしばらくすると歩きだしました。

「よし。歩け歩け!」















しかし、いい調子だと思ったら、

一目散に戻りました。

仕方ない。帰るか。

と思っていたら、

道を外れて。。。





























いったいなにがしたいのでしょう?

で考えたのです。

サリーには屈強なガードマンに加え、おやつを持った方が必要なのです。

おやつを持った方にサリーの前を歩いていただき先導していただくのです。

サリーはおやつにつられてどんどん歩くのです。

できれば、おやつを持った方には小旗を掲げていただき、小旗には「サリー様ご一行」とありたいのです。

で帰り道。

先方からスマホを見ながらイヤホンをして自転車に乗っているばか者に遭遇したのです。

慌ててサリーを止め立ち止まってやり過ごしたのです。















このばか者。電柱にぶつかりなさい。

飼い主は呟いたのでした。

おしまい。

 

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