— 広告 —

サリーがお世話になった保護団体のアルマさんが来年のカレンダーを制作するそうです。

それで、広告を募集していました。

すぐ申し込みました。

それから飼い主のとんでもない苦労話が始まったのです。

「どんなデザインにするか。」

「やはり教祖様でしょう。」

「もらいなさい！」

「日本もんぺの会」

当初はそんなことを考えていたのです。

しかし、

「カレンダー購入される方の中には、教祖様も日本もんぺの会もご存知ない方いるよね。」

「教祖様で日本もんぺの会。。。」

「怪しい新興宗教じゃない。」

まずい。。。

その後のアイデアが浮かばないのです。

元捨て犬。

今、サリー。

なんとなしにいいような気がするのですが、「だからなんなん？」

「元捨て犬、今は演歌歌手大富山サリー」を考えました。

意味わかりません。

「元捨て犬、今は怪獣サリラ」

ますます意味がわかりません。

単純に

しかし、カレンダーは1年ものです。

謹賀新年って三が日だけでしょう。

「元捨て犬、今、悩める小説家。」

いっかい、冷静になろうとビールを飲みました。

しかし酔えないのです。

もう広告のことでが頭いっぱいなのです。

だんだん、「なんで広告注文したんだろう？」と思い出しました。

普通、動物病院とか動物の保険会社とかですよ、広告出すの。

本来の目的がわからず申し込んでしまってのです。

それから何日も悩んだのです。

単純にサリーの可愛い写真をと思いました。

「僕はサリー」

しかし、せっかくの広告なのです。

なにか訴えたいのです。

それで最後に、友人のデザイーに泣きついたのでした。

それで、無事入稿できたのです。

日本もんぺの会で悩まなくて良くなったのです。

気持ち晴れ晴れ。

すると、連絡をいただきました。

「広告のスポンサー名どうしますか？」

スポンサー名が必要だったとは知りませんでした。

うかつでした。

実は、結局広告、教祖様を使ってしまったのです。

そうなると、日本もんぺの会が必要でしょう。

ということで、悩みはまだ終わっていなかったのでした。

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おしまい。

 

——-お知らせ——-

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