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朝です。

いつもの散歩。

やはり、いつもの「だしなさい！」です。

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それで、帰りました。

そう。

いつも帰ろうとすると抵抗するのですが、家に近ずくとダッシュでエレベーターが来るのを興奮しながら待ちます。

本当に割り切りがいい犬です。

飼い主は家で仕事をしました。

お昼になり、シャワーをあびました。

出ると、サリー、毛布を懸命に噛み噛みしていました。

「やっちまった！」

サリーは飼い主が昼間にお風呂に入ると、「会社に行ける！」と思うことをしっかり失念していました。

「今日は会社いかないの。」と言っても無視して噛みつ続けます。

飼い主がトイレに行くと、慌てて飛び降りて、玄関に走り、「わんわん」吠えます。

これで、会社に連れて行かないと、「動物虐待」になってしまうのかもしれません。

近所で噂になるのです。

「あそこの飼い主さん、サリーを虐待しているらしいわよ。」

「あらひどい。」

「以前からそんな感じの人じゃないかと思っていたのよ。」

「私もよ。で、どんな虐待？」

「会社に連れていかないの。」

「まあ、ひどい。」

はたしてこれが虐待になるのかはわかりませんが、わんわん、うるさくて近所迷惑なので仕方なく、連れていきました。

いつものように、一直線。

しかし、散歩は「おやつ」をもらうのが目的ですが、会社に行くときは、「おやつ」は関係ないようです。

会社につくと、大好きな経理の「さとこ」さん直行です。

仕方なく、仕事をしました。

2時間くらいして、ふと見ると、

退屈なのかと思いましたが、このあと、いびきかきました

やはり、人がそばにいると安心するようです。

しばらくすると、起きました。

「さとこ」さんが、「リュックのなかのおやつあげてもいいですか？」

「いいよ。」

「さとこ」さん、あげました。

サリー、咥えてケージの中に。

鼻で無理矢理、外へ押し出します。

「なんで食べないんでしょう？」

飼い主、答えました。

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「サリー、それ嫌いなんだよ。」

飼い主のちょっとした嫌がらせでした。

おしまい。

 

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