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サリーは面倒のお話の続きです。

「食いもんねーかー」と秋田の「なまはげ」のように部屋の中をウロウロします。

カリカリは食べません。

エサ皿をクンクン。

「プイ！」

「チチンプイプイ」

ではなく、

「クンクンプイプイ！」です。

ゴミ箱を漁ります。

「サリー！」と叱ります。

すると、すごすごとクローゼットに入ります。

「ハウス」ならぬ「クローゼット」です。

会社に行きました。

いつもの、

経理の「さとこ」さんや、アルバイトの女性に「可愛いい」をしていただきました。

それで、帰ると、興奮気味に「カリカリ」完食しました。

でも、まだ足りないのか、部屋の中をウロウロします。

飼い主、スマホを見ます。

慌てて近づいてきて、クンクンします。

飼い主が手に取るものは、「食べられる」ものだとも思っているのでしょうか？

それで、ほんの少しだけ、外出しました。

サリー、デスクの上で、デスクの上にあったものを蹴散らかしていました。

少し頭にきました。

「サーリー！」

サリー、慌てて飛び降りました。

飼い主、クローゼットの方を指さし、「クローゼット！」

するとサリー、クローゼットにとぼとぼ。

3歩進むと、悲しそうに、振り返ります。

飼い主、サリーを睨みます。

また、3歩進みます。

また、悲しそうに、振り返ります。

結局、クローゼットに入ります。

飼い主、テレビを見ます。

しばらくして、「サリーは元捨て犬だし、放浪していたから、とにかく、なんでもいいから食べられるもの探すんだよな。生きていくために必死だったんだよな。」

だんだん、後悔の念。

そーと、クローゼットの中を覗くと、寂しそうに寝ていました。

しかたないので、ローストビーフを冷蔵庫から出してきて、差し上げました。

飼い主からの「お詫びの品」です。

サリー、恐る恐る、食べました。

もう大興奮。

どんどん食べました。

初めてのローストビーフかもしれません。

ついに完食。

サリーも許してくれたようです。

それで、

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「ローストビーフねーかー！」と部屋の中をウロウロしました。

もう大興奮で、深夜まで捜索は続きました。

おしまい。

 

——-お知らせ——-

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