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テレビショッピングだったら、「それだけではありません。日頃のご愛顧の感謝して、もれなく●●をお付けします!」なのです。
なにかお付けしようと思いました。
抽選で1名様に、サリーをお付けしますというのはどうかと思いましたが、動物虐待になってしまうのでやめました。
そもそも、サリーがいなくなるとつまらなくなるので。。。
それで、土曜の午前11時でした。
飼い主、新聞を読んでいました。
朝食は例の、豚汁定食。
まだ食して2時間なのに、もう空腹。
もう一度食べに行こうかな?
でも、「またあの人来たわよ」と言われるのも嫌なので、躊躇していました。
それで、サリーがこたつの中から現れました。
抱っこして、「毛が伸びたな。」
散髪に連れていかなくては。
でも、高いんだよな。
とりあえず、電話して予約状況だけでも聞くか。
週末だったら、サリーが散髪に出している間に掃除して、ゆっくりと、フレンチレストランで、ワインのグラスを傾けながら、若鶏のなんとかなんとかを食して、みたいな計画を思い浮かべたのです。
まあ、ご存知のように近所には、フレンチもイタリアンもありませんが。。。
結局、居酒屋のランチの「焼鳥どん」に収まるのでしょうが。
それで、ふと思い出しました。
近所にまだ行ったことがない、インド人の方がやられているインド料理のお店があるのです。
インドは元イギリスの植民地なので、大雑把に言えば、イギリス料理ではないでしょうか?
無理?
無理ですよね。
サリーの散髪は数時間かかるので、別に地元でごはんを食べなくてもいいのです。
電車に乗って少し遠くでもいいのです。
頭いい!
それで、電話しました。
「今日の午後だったら大丈夫ですよ。」
人間、突然予期せぬことを言われるとパニックに陥るのです。
え?
にわかに休日が忙しくなってきました。
飼い主、シャワーを浴びました。
何しろ、若い綺麗なトリマーさん達です。
実際には、マスクしているので素顔を見たことないのですが。。。
身綺麗にしないといけません。
それでサリー連れていきました。
サリー、トリミングに行くと分かっていないのに、どんどん進みます。
本能なのでしょうか?
それで、サリーを預けました。
それからが難題なのです。
サリーがいぬ間に(犬がいない間?)、あれもしよう、これもしようと思っていたのですが、
「サリーいないとつまんねえなあああ」
状態が再びです。
ビール飲んじゃおうかなああ。
駄目です。
酔って寝てしまった、「サリー、トリミングショップ置き去り事件」(世界のおまぬけ飼い主がやっちまった大事件。日本もんぺの会)をまた起こしてはいけないのです。
それで、買い物に行こうと思いました。
春なので、新しい布団カバーを買おうと思いました。
それで、●トリへ行きました。
布団カバーを見ていると、「春用のって持ってるじゃん。」
では、ここにいる必要はないということに気が付きました。
お値段以上●トリですが、必要ない以上カエリなのです。
そして、文房具屋さんに立ち寄りました。
システム手帳のスケジュールのリフィルを買ったのです。
580円でした。
げ!
高い。
ああ、またやっちまったのです。
100円ショップで買えばよかったのです。
飼い主は、肩を落としてトボトボ文房具屋を後にしたのです。
そもそも、スケジュールなんてないじゃん。
毎日、サリーを連れて会社にいくだけなので、スケジュールはほとんどないのです。
ああ、サリーいないとつまんないなあ。
毎朝、散歩に連れていかなくてはいけないし、寝ようと布団をめくると、ポテチの残骸があるし、カリカリ食べないし、足舐めて気持ち悪いし、もう面倒くさい犬ですが、いないとつまらんのです。
それで、ようやく約束の時間になったので、お店に行きました。
まだ、終わってなくて、
飼い主を見つけると、真剣な眼差し。
じーっと見つめるのです。
こんな真剣な顔見たことないのです。
どう対応していいのかわかりませんでした。
それで、トリミング終了。
お約束の、「帰りたくない!」
サリーは本当にお世話をされると、あるいは、優しくしてくれる人が大好きなんですね。
それで、これまたお約束の強制連行。
抱っこして公園に。
すると、奴は、驚愕の作戦に出たのでした。
飼い主が「サリーがいないとつまんないなああ」なのに、
サリーは、トリミングから戻るのは「つまんないなああ」のようです。
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おしまい。
おまけ。
トリミングが終わって、嬉しくてオシッコしてしまって、トリマーさんが掃除していただいているのを、「すいません」と見つめるサリー。
お恥ずかしい。。。
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