サリーの「放浪犬・一代記」後編!

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さて、大富山佐吉であるが、享年98で亡くなったのである。

大往生である。

亡くなる前、佐吉は跡取り息子の「佐吉男(さきお)」に「後は頼むぞ」と言い残したでのある。

しかし、この佐吉男、アホであった。

父親の残した、「(有)足袋いかがござる」を引き継いだものの、毎日、仕事をするでもなく、佐利の亡き後、佐利の長女の佐利子と会社で遊んで過ごしているのである。

また、この佐利子もアホであった。

会社に行くと、とにかく社員に遊んで遊んでとせがむのである。

そして、散歩の時も、出会う人に「おやつ」をせがむのである。

佐吉男はこれを「だしておくんなまし」と呼ぶのである。

読者はもうおわかりだろう。

この佐吉子こそ、サリーの祖母なのである。

佐吉子はやがて外国のトイプードル。

ヘンリー・カーライル4世と出会い、結婚し子供を授かるのである。

子供の中にはやがてサリーの母となる、エリザベス・トメ子・大富山もいたことは言うまでもない。

やがて佐吉子はイギリスの産業革命やEU離脱問題に巻き込まれていくのである。

このあたりは時代公証がまちゃめちゃであるが作者の悩める小説家によれば、

「タイムトラベル。タイムトラベル。」

と面倒くさそうに説明するのである。

そんな、激動の中を生きた佐吉子であるが、母として毎日お間抜けな生活を送ったのである。

これを、

「母、のんきだね。」

と言うのである。

それで、サリーの母親のエリザベスであるが、これもアホである。

毎日、人様の鞄を無理やりクンクンしてなにか食べるものは無いかと探すのである。

これを「Give Me Oyatu!」と呼ぶのである。

エリザベスは子供を7匹産んだのである。

皆、頭のいい子供であった。

サリーを除いて。。。

このまま、佐吉子もエリザベスもものほほんと生きていくかと思われたのだが、佐吉男があまりにもアホで、社員が「このままでは生き残れません。新規事業を!」と直訴しても、「足袋でいいんじゃない?このままで。」

「足袋なら足袋で新しい製品。まったく新しいデザインとかを開発すべきです!」

「面倒だよ。いまのままの足袋で。じゃあ、同じ製品なんだけど名前を変えて。商品名は。」












「たびたび、すいません!」

「どう?」

そうして社員の信頼をなくし、「足袋いかがござる」はあえなく倒産するのである。

エリザベスもすでに亡くなり、頭のいいエリザベスの子たちはすでに皆、里親さんに貰われっていたのである。












サリーを除いて。。。

哀れ、サリーは誰も世話をしてくれる人もなく生きるために街のなかをさまようのである。

そして毛がぼうぼうになった時、保健所に捕まったのである。

ああ!薄幸のサリーの運命やいかに!

しかし、捨てる神あれば拾う神あり!

ボランティア団体のアルマさんに助けられ、仮親さんのマイクパパさん、マイクママさんのもとでようやく人並みならぬ、犬並の生活ができたのである。

しかし、幸せは続かず、突然にサリーの身にとんでもない不幸が襲うのである。

アホのもとに貰われたのある。

しかし、サリーはとんでもないアホなもとでも元気に生きているのである。

波乱万丈な犬生を生き抜いたサリー一族であるが、やはりサリーも人様に無理やり「おやつ」はないか、まるで泥棒にように強奪しようとする、











「だしなさい!」

完成したのある!

最後に作者の悩める小説家はこの「放浪犬・一代記」こう締めくくったのである。

「サリーは思ったのである。どんな捨て犬、捨て猫も、助けよう、助ける人々がたくさんいるのである。」

「そして、多くの元捨て犬、捨て猫達が今では飼い主のもと幸せに暮らしているのである。」

「そして元捨て犬の私(サリー)だが、すべての捨て犬、捨て猫達に訴えたい。」

「私は元捨て犬である。」

「しかし、日々、不幸なわんこ、にゃんこのことを思い、助けたいと願い続けているのである。」

「なぜなら。」






















「教祖様になったのである。」

完!

 

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サリーの「放浪犬・一代記」後編!」への16件のフィードバック

  1. おはよう~♪
    二代目の佐吉男の愛犬の佐知子もおやつ頂戴と言って居たのですね!
    エリザベス・トメ子・大富山がサリーさんのお母さんですか~(笑)
    其の後に倒産して残ったサリーが放浪して助けられて~♪
    教祖様に!めでたしめでたし~♪

  2. サリーさんが教祖様に上り詰めるまでのサリー一族の壮大なるサーガ👏👏
    ヘンリー・カーライル4世がお祖父様で、エリザベス・トメ子・大富山がお母様🤔
    登場人物が覚えきれん〜😆

    ハッピーエンドな結末で、サリー一族の犬生、終わりよければ全て良し👌✨✨

    そしてサリーさんの子孫へ続く…🍀

    1. はい。
      作者も誰が誰やら。。。
      サリーの子孫は勘弁です。。。
      ああ、大変でした。
      書くの。

  3. ブラボー👏
    紆余曲折あつても、素敵なエンディングですね!
    作家さんの才能?主様の才能?素敵でした。
    今度は、『君の縄?』の続編もお願いします🙇⤵
    スタンダードプードル🐩になりたくて、やたらデカクなったルドルフも、続きをまってま~す🎵

    1. 無駄な才能です。
      『君の縄?』
      ありましたね。
      どんな話だったか。。。
      本当にルドルフ君、大きくなりましたね。
      母親の餌を横取りしている説に信憑性があります。

  4. ブログ見たのが昼休みで良かった😂🤣😂
    トメ子…トメと呼ばれていたワタクシとしては親近感がわきますわ😂💞
    今日から名前「エリザベス」に変えようかしら😆💓
    あー面白かった😁👏
    サリパパ最高ーっ👍✨

    1. 気に入っていただいて良かったです。
      どんどん登場人物が増えてしまって、わけわからなくなってしまいました。
      「えーっと、初代の名前なんだったけ?」
      ははは!

  5. 今日は「たびたび、すいません!」がツボでした~!

    佐吉子がヘンリー・カーライル4世とどう出会ったのか、気になりますねぇ。
    なぜか「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラとレッド・バトラーを思い出しました。
    最後、みんなの幸せを願う教祖様っていうのがいいですね!!

    1. 「たびたび、すいません!」、書いていておもいついました。
      ヘンリー・カーライル4世ってなんなんでしょうね?
      自分で書いておいて無責任。

  6. 最高🎉
    ブラボー👏👏

    N○Kの『ファミリーヒストリー』にオファーされるかも😆😁

    1. そんなあああ。
      でも歴史のある老舗とそこに飼われ続けてきたわんこの物語。
      うーん。
      いいかもしれません。
      また調子に乗って。。。

  7. まさにタイムトラベル!
    スケールが大きいわぁ〜✨
    一回で理解出来ずに家系図
    書いてみちゃた😆
    私もうちのチビーズがどんな
    系譜で今に至るのかな?とか
    どんなお母さんとお父さん?
    なーんて思ったりします😊

    しかしサリー、
    お父ちゃん凄いな😆

    1. いやーお恥ずかしい。
      家系図?
      自分でも誰が誰やらわからなくなりました。
      盆姉から、サリーの祖母の名前が、途中から佐吉子になってるけど、あってます?佐利子じゃないの?
      とご指摘を受けました。
      鋭い。

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