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朝である。
私(サリー)は物音で目が覚めた。
また、飼い主がなにかやっているのであろう。
もっと寝ていたいのだが、しかたなく、いつものねぐら(クローゼット)から外に出たのである。
外に出て、大きくあくびをした。
飼い主がお茶を飲みながらテレビを見ていた。
お尻をボリボリ掻いていた。
私もつられて、首のあたりをボリボリ掻いた。
人間はなぜ、お尻をボリボリ掻けるのであろう?
犬にはできぬ。
神様はなぜ、犬にはお尻や背中をボリボリ掻かせてくれない体形にさせられたのであろう?
それで、とりあえず、飼い主に朝の挨拶に行った。
飼い主は、なんだか迷惑そうだった。
テレビに夢中だったのである。
考えてみれば、毎朝、同じ番組を見ている気がする。
「せいばい!」が見たいようである。
私としては、毎回同じ番組なのによく飽きないものだと思う。
こちらとしては、早く散歩に行きたいのである。
一刻も早く、外に出て、小さいほうと大きいほうをしたいのである。
しかし、飼い主は、全然その気がないようだ。
それで、ベッドに飛び乗り、飼い主をチラチラ見つめるのである。
「散歩。散歩。」
私は控えめな性格なので、それ以上のアピールはしないのである。
すると、飼い主も気になったのか、私のほうをチラチラ見るのである。
これから、毎朝の戦いが始まるのである。
チラチラ。
チラチラ。
それで、「せいばい!」である。
いくら、犬でも、もう何回も「せいばい!」を聞けば覚えるのである。
それで、飼い主は、つまらなそうに、私に向かって、「散歩行く?」と言うのである。
控えめで、クールな性格の私であるが、飼い主が立ち上がると、どうしてもベッドから飛び降り、部屋をグルグル駆け回り、玄関に走るのである。
恥ずかしいのである。
どうしても、身体が言うことを聞かないのである。
情けないのである。
出来れば、「うん?散歩?」
「まあ、天気もよろしいようで、それも一興ですな。」
と言って、散歩に行きたいのである。
しかし、この身体が自然にグルグルなのである。
情けないのである。
悲しいのである。
これが犬の宿命なのであろうか。。。
それで、エレベーターを降りて、外へ出ると、すぐさま、グルグル回って大きい方をしてしまうのである。
恥ずかしいのである。
しかし、恥ずかしいという表情はせず、「早く行こう!早く行こう!」と飼い主を引っ張るのである。
向かうのは、おじさんである。
おやつが欲しいのである。
だが、朝あまりにも早いと、おじさんがいないのである。
そんな時は、
仕方ないので、いつもの街灯。
飼い主は、いつも街灯しか散歩しないので、面白くないようだ。
だが、どうしたものか、街灯が気になってしまうのである。
自分でも訳がわらないのである。
どなたか、「がいとう」する理由を教えて欲しいと切望している。
それから、飼い主はどんどん遠くへ私を連れて行こうとするのだが、私は断固拒否するである。
私は小さいころから散歩をさせてもらっていなかったので、知っている所から遠くに行くのは怖いのである。
だが、会社に行くのは、まったくかまわないのである。
「会社!会社!」とどんどん、いつもより速く、もう走るように向かうのである。
皆さんも考えて欲しいのである。
毛がぼうぼうで放浪していたのである。
ごはんもろくに食べられなかったのである。
だから、「だしなさい!」をするのも当然であろう。
人も恋しいのである。
会社に行くと、経理の「さとこ」さんや、社長がいるのである。
もう、天国。
パラダイスである。
そして、神様はなぜ、犬にはお尻や背中をボリボリ掻かせてくれない体形にさせられたのであろう?
という問題だが、
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人間に「かかせる」ためなのである。
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悩める小説家作でした。
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