若いカップルがワンコを散歩させていました。
ワンコは元気いっぱいで、カップルは「待って。待って。」と言いながら先を歩くワンコをなだめるのが大変でした。
聞けば、まだ4か月の子犬です。
そりゃあ元気ですよね。
考えたら、公園で散歩で出会う飼い主さんと犬。
そのスタイルは違います。
犬に引っ張られている飼い主さん。
犬とゆっくり散歩している飼い主さん。
ゆっくり派は、犬の散歩に年季が入っているのでしょう。
犬飼い歴30年とか。
今のが三代目。
「先代は頑固で、仕事一筋でね。この子は4か月の頃から大きくなったら、御爺ちゃんの後を継ぐんだと言ってましてね。」
飼い主さんの目にうっすらと涙が。。。
嘘です。
で、最初の若いカップルの犬は多分初代です。
飼い主さんは、さしずめ犬の散歩の初心者ということになります。
初心者。
華道や茶道、あるいは、剣道や柔道のように、犬の散歩にも「散歩道」があるのです。
犬の散歩も決してアナドッテはいけないのです。
「散歩道」
あれ?
「散歩道」だと、犬の散歩の道になってしまうか。
まあ、それはいいとして。
「散歩道」
やはり目指すは「散歩道」の達人。
嬉しくてハシャグ犬を落ち着かせて、ゆったりと歩くご主人。
うーん。
こんな感じ。
魔王とご主人。
やはり、ズータイがデカいと威圧されます。
「散歩道」10段。
出来れば、飼い主さん、着物で散歩させていたら文句なしに「師匠」。
それで、サリーの飼い主は何しろ「散歩道」1年目の初心者。
柔道なら白帯です。
まだまだ修行が足りません。
一日もはやく、サリーとゆっくりと、ゆったりと散歩をしたいのです。
散歩の途中で立ち止まり、公園の樹木などを見上げ、「ほう。梅の花か。もう春ですな。」
などと呟き、ベンチに座り一句詠んだりしたいのです。
嘘です。
「散歩道」
となると、試験が必要となります。
審査員が並ぶ前を犬を連れて散歩するのです。
すると審査員が、「歩くタイミングが揃ってますね。」
「飼い主さんと、ワンちゃんとの信頼度が伝わってきますね。」
「おっと、ここで、ワンちゃんの○んこタイム。」
「飼い主さん、さりげなくティッシュペーパーです。」
「一連の流れが優雅です。」
「そして、気になる得点は?」
「15.7ワン!」
「自己ベスト更新です。」
「飼い主さん、ワンちゃんを抱き上げています。」
「ワンちゃんも誇らしげです!」
となるのです。
(なるわけないって)
それで、白帯の飼い主です。
サリーは、試合(散歩)の始めはやるき満々です。
試合とわかると、部屋の中を走りまわります。
試合は勝ったも同然です。
ところが、試合になるとベンチの鳩おじさん(鳩にパンをあげるおじんさん)に一目散です。
それで、パンをもらうと、更に「おやつ」をくれと誰にでも「だしなさい!」をします。
これは、なんというのでしょう?
試合開始からすぐ試合放棄です。
優雅な散歩など不可能です。
飼い主にはどうすることもできません。
飼い主とワンちゃんとの一糸乱れぬパフォーマスなどまったく不可能です。
しかも、「散歩道」に参加する他の選手にもちょっかいを出すのです。
場外乱闘です。
一発退場ですが、本人は「おやつ」をもらえるまで試合会場を後にしません。
結局、粘り勝ちで、「おやつ」を獲得するのです。
開いての選手の立場がありません。
そして、会場を後にする対戦相手をずーっと見つめるのです。
飼い主とサリー選手の「散歩道」黒帯獲得の日はまだ遠いのです。
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おしまい。
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