月別アーカイブ: 2016年6月

サリー、外泊

特定非営利活動法人アルマ・犬の里親募集

 

まず、ハンドタオルです。

郵送作業、着々と進行しております。

全額寄付するということで、みなさんから、お褒めのコメントをいただきました。

あのー、気がついたら、「ポチ」で、制作コストがカバー出来るんですよ。

売り上げから、制作コストを引いたら、「儲かって」しまうのです。

やばかった。

気がついてよかった。

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それで、飼い主は悩んでおりました。

どうしようかな?

実は、顧客主催の懇親会があるのです。

少々、遠くで開催されるのです。

午後3時スタートで、終わるのが7時。

速攻で帰ってきても、家に着くのが9時。

もうおわかりでしょう。

サリーをどうするの?

元捨て犬だからでしょうか。

サリーは一人になるのを極端に嫌います。

嫌うというか、絶望?します。

何しろ、近所のコンビニに行って戻っても、(約10分)ベッドの上であらぬ方向を見て、ボー然としています。

飼い主が戻ったのがわかると、異常に喜びますから。

例のごとく、布団噛み噛み、そして、しばらく、動きません。

たった、10分のお別れが、10年ぶりに再会したような喜びようです。

でも、まったく違う時があります。

会社から一緒に戻ってきた時です。

飼い主は、サリーと一緒に戻ると、サリーを部屋に置いて、近所のスーパーへ買い物に行きます。

すると、サリーは、ルーティーンを覚えたのでしょう、必ず、部屋のなかで、いたずらをします。

テーブルに飛び乗り、テーブルの上にある物を蹴散らしています。

ゴミ箱のなかのゴミを床に撒き散らしています。

出かける時に、出来るだけゴミ箱の中のゴミを捨てるようにしているのですが、ふと忘れたり、食べられるものは無いので、まあいいかと思って外出しても、必ず、荒らしています。

会社から戻る→飼い主外出→すぐ戻る→安心→いたずらの時間。

ということを学習したのでしょう。

飼い主は、毎回、帰り道、今日はちゃんと戻ったら、サリーにリードを付けたまま、どこかにつなげておこうと思います。

でも、いつも忘れてしまいます。

サリーは学習能力があるのですが、飼い主は学習能力がありません。

悲しいです。

それで、懇親会です。

どうも、サリーは、昼間は一人にしていても大丈夫のようですが、どうも夜になると、ワンワン吠えるようです。

どんなに、早く帰っても夜の9時。

経理の「さとこ」さんは、会社に置いておいて、自分がおもりしてもいいと言います。

しかし、さすがに、「じゃあ頼むよ」とは言えません。

いつも夜9時まで、事務所にいるわけではありませんから。

それに、電車が事故かなにかで、遅れてしまう可能性もあります。

それで、結局、トリミングショップ(ペットホテル併設)に預けることにしました。

トリミングの連れていって、帰ってビール飲んでしまって、寝てしまって、目が覚めたら夜の10時。

サリーを連れて帰るのを忘れた、お店です。

「連れて帰るのを忘れたお客さんは初めてです。」

と言われた、お店です。

前代未聞の大事件を起こした、お客です。

でも今回は堂々とお泊りをお願いするのです。

誰にも恥じることはありません。

うん?

意味が違う?

それで、朝10時。

飼い主は、滅多に着ない背広を着ました。

準備万端。

今日は暑くなるので、「げんき、だしなさい!」ハンドタオルも持ちました。

それで、玄関にむかいました。

しかし、そこで問題が。

いつもは、飼い主が玄関に向かうと、嬉しくて先回りして、ドアの前に座ってドアが開くのを待つサリーが来ないのです。

ふと見ると、廊下の真ん中に座って、じーっと飼い主を見つめています。

どうしたのでしょう?

まさか、これから、ペットホテルに連れられて、今日は一泊と知ったのでしょうか?

いくらなんでも、それはないでしょう?

飼い主が、珍しく背広を着ているので、なんか変だなと思ったのだと思いました。

それで、サリー、サリーと呼びました。

来ません。

やはり、なにか変だと感じたのでしょうか。

仕方ないので、抱っこして外に連れていきました。

外に出ると、サリーは喜んで、歩きました。

小さいのと、大きいのをしたところで、飼い主はサリーを抱っこして、ペットホテルへ急ぎました。

なにしろ、朝10時といえども、もうとても暑いので、アスファルトの上を歩かせるわけにはいきません。

背広を着たおじさんが、犬を抱えて歩いているのです。

さぞかし、奇妙な姿だったでしょう。

途中、パトカーとすれ違いました。

「職務質問」

「所持品検査」

「くわしいことは署で聞こうか」

という流れが浮かびました。

でも、パトカーは通り過ぎました。

「よかった」

しばらくして、「背広着た男が、犬抱えて歩いているのに、怪しいと思わんのか!」

「日本の警察はどうしたのだ!」

と一瞬思いました。

ふとです。

それで、ペットホテルの到着。

サリーは、なにか、嬉しそうにトリマーさんの足元に、尻尾振ってまとわりついていました。

先を急ぐ飼い主は、「それでは、お願いします。」と言ってお店を出ようとしました。

すると、サリーは急に「なんなんだ!」という顔をして、飼い主の方に歩いてこようとしました。

やはり、なにかおかしいと感じたのでしょう。

でも、仕方ありません。

「サリー、ごめんね。うらむなら、客をうらみなさい。」

それで、会場。

つまらん、お話を1時間聞いて、その後、懇親会。

ビール飲んで、あまりおいしくない、オードブルみたいなもの食べて、まったく面白くない時間を過ごしました。

いつものことです。

経団連のパーティーとかだと、日本を代表する企業の経営者が、日本の今後の経済とか、難しい話題を話すのでしょうが、こちらは、中小企業の経営者達です。

話題は、ほとんどが、ゴルフの話です。

飼い主は、ゴルフをしません。

まあ、早朝に起きて、遠くまで行くのが、「面倒」がもうひとつの理由ですが。。。

また、どうでもいいお話になってしまいました。

それで、それで、1時間のお話が終わって、これから、こうしん会というとき、一人の参加者が「申し訳ない。これから、用があって。」と会場を後にしました。

飼い主は、フリーズしました。

「それいいの?」

「その手、使えるの?」

「うそー!!!!!!!」

じゃあ、私もと思った時点で、乾杯の時間です。

お客さんの社長。

「おー元気だったか?」

「わんこどうしてる?」

もう無理。

それで、9時に帰ってきました。

それで、部屋でぼーっとしていました。

なんとなしに、タオルの郵送作業をしました。

作業をしながら、いつも作業をベッドの上で見ているサリーを探しました。

作業をしていると、必ずサリーを確認する。

染み付いてしまったようです。

それで翌朝。

10時。

サリーを迎えに行きました。

お客さんもいて、大騒ぎです。

それから、とことこ、歩いて帰りました。

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家に向かって一直線。

でも、

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外灯のチェックだけは欠かしません。

部屋に戻ると、また、大騒ぎです。

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そして、ベッドの上に飛び乗りました。

やはり、おうちが一番のようです。

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その後、クローゼットの中で寝ました。

全然、起きませんでした。

 

特定非営利活動法人アルマ・犬の里親募集

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