サリー、悩める小説家。

以前からこの話、考えていたんです。

でも、なかなか踏ん切りがつきませんでした。

理由は、

ちゃんちゃんこを着せて外で写真をとること。

です。

恥ずかしいでしょ？

いい年こいたおじさんが、犬にちゃんちゃんこ着せて、カメラ構えているんですよ。

ですが、開花宣言のあった日。

お日柄もよく、撮影することにしました。

でも、やはり恥ずかしくて、ちゃんちゃんこは、現場で着せて、さっさと、撮る計画でした。

ちゃんちゃんと、さっさと。

ちゃんちゃんさっさ。。。。。

教祖様音頭の歌詞に使いましょう。

それで、神社に行きました。

誰もいないので、今だ！

でも、焦ったのです。

ちゃんちゃんこ、完全には着せることができませんでした。

あとで、「寅さん」を思いつきました。

飼い主は、「お茶をにごす」ことが得意なのです。

「お茶をにごす」

これも教祖様音頭に入れましょう。

その後、公園の家からかなり離れたところに移動しました。

ハリウッドの映画撮影だと、多くのスタッフを引き連れるのですが、役者（サリー）と監督（飼い主）だけです。

しかも、ちゃんちゃんこなので、コソコソの撮影です。

ちゃんちゃん、こそこそ。

これも教祖様音頭にいれるべきでしょう。

無事撮影を終えた飼い主は、ちゃんちゃんこを脱がすのが面倒になって、

「もうどうでもいいや」

と、ちゃんちゃんこを着せたまま、サリーを散歩させました。

サリーは、かなり前に来たことがあるのですが、覚えていないのでしょう。

迷いました。

家とは違う方向に行きました。

飼い主、嬉しくなりました。

そのあと、風車の前で写真を撮りました。

なんで風車があるのでしょう？

老夫婦が、「ちゃんちゃんこ着て、かわいいね」

と言っていただきました。

飼い主、嬉しくなりました。

財産があれば、養子になりたいと思いました。

嘘です。

ごめんなさい。

それで、家に帰りました。

俳優のサリーは、お疲れになったのでしょう。

ベッドでお休みになられました。

白目がこわいです。

めでたしめでたし。

それでは、教祖様のお言葉です。

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