ペットの洋服半額のお話の続きです。
半額。
少しだけ気になっていました。
ほんの少しだけです。
飢えている子供に一食だけでも食べさてあげたい、自分は我慢している母親です。
モンペの母親です。
半額の服を一目みてみたい、母心です。
誰に後ろ指をさされるのでしょう?
本当です。
それで、会社に行って、サリーを経理の「さとこ」さんに少しだけ預けて、買いに行こう。
いえ、見に行こうと思いました。
でも、「さとこ」さんはお休みでした。
また、失敗しました。
まあ、仕方ありません。
私は冷静でした。
セールが今日まででも、冷静でした。
事務所のなかをウロウロと歩き回ったような気がします。
それで、ふと思い出しました。
この前、そのホームセンターに行った時、犬を買い物ワゴンに入れていた人がいたような気がしました。
かすかな記憶です。
ホームセンターはペットショップも併設しています。
子犬も子猫も販売しています。
トリミングのお店もあります。
では、犬を連れていっても問題ないのではないではないかと思いました。
犬を連れていくのがNGであれば、トリミングのお店は大変困るのではないかと思いました。
ですから、サリーを連れていってもいいのではないかと思いました。
理論的に問題はないと確信しました。
しかし、サリーはトリミングに行くわけではないということに気が付きました。
混乱してきました。
でも、子犬や子猫も売っているからいいのではないかと思いました。
でも、サリーを売りにいくわけではありません。
さらに、子犬や子猫はすでに、住んでいるわけです。
すでに入居されているという考え方もできるのではないでしょうか?
そうすると、すでに満杯で、「空がでてからね」と大家さんに言われるような気がします。
結局、らちがあかないので、サリーを連れていきました。
大丈夫でした。
興奮した飼い主は、サリーを買い物ワゴンに乗せて、有頂天でした。
服を色々拝見させていただきました。
サリーもうれしそうでした。
結局、ひとつだけ購入しました。
それで、自分の服は買っていない飼い主です。
戦後の食糧難で、我が子のために、ごはんをあげるため、自分は我慢するモンペをはいた母親の心境の飼い主です。
これが精いっぱいでした。
我が子のために、ヒエ、アワではなく、白いコメを食べさてあげたい、江戸時代の母親の心境でした。
(エスカレートしています)
一揆という言葉もうかびました。
それで、家にかえりました。
それから、重大な事実に気が付きました。
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すでに、こんなに買っていたのでした。
自分はがまんして、子供にステーキを食べさせていたのでした。