今日は大口顧客へ新年の挨拶に行ってきました。
はるばる、神奈川県まで行きました。
本当は、サリーも連れて行きたかったんです。
例の羽織袴を着せて。
お客の社長さんにとても喜ばれると思いました。
「あら。羽織袴を来たワンちゃんですか!」
「そうなんですよ。見習い社員なんです。」
それで、今年は更にお仕事を貰えるという魂胆でした。
しかし、経理の「さとこ」さんに即座に却下されました。
理由は「仕事をなくす。」
という一言でした。
「あの会社とは取引をやめたほうがいい。」
と言われるとも指摘がありました。
会社に犬がいることを、お客の社長さんが知ったって、取引中止になるわけはないのに、と思いました。
それで、やむなく、朝、サリーを事務所に預けて出かけました。
私が居ない事務所で、サリーは私を探して事務所内をウロウロ。寂しげに「くーーーーん!」と泣いていると思いました
すると、お昼頃、「さとこ」さんから、「サリー、ともてもいいこですよ。」のメッセージと共に、「さとこ」さんをジーット見つめるサリーの写真が送られてきました。
ちょっと、面白くありませんでした。
それで、とにかく早く帰ろうと、お昼も食べずに、3件まわりました。
夕方、5時に戻りました。
サリーは、もう、私のことなんか忘れているだろうと思って事務所に入ると、サリーは、私の顔を見て、見習い社員用のお席に飛び込みました。
尻尾を立てて、タオルをかじるのです。
これが、サリーが嬉しい時の嬉しさの表現です。
不思議な犬です。
それから、二人、仲良く、強制連行で帰りました。
我が家に着くと、サリーはベッドの上に飛び乗り、布団カバーをまた、嬉しそうにかじりました。
それで、今回のオチですが。
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私が外出中に取引先4社の社長さんが、会社に挨拶に来られたそうです。
結局、事務所に犬がいることを社長さん達に知られてしまいました。
「さとこ」さんは、「よかったですよ。サリー、とても静かで。」と言いました。
私は、サリーに羽織袴を着せておけばよかったと、思いました。