「日本もんぺの会」カテゴリーアーカイブ

船乗りフィーユの冒険。第19話。新春特大号!


「あけましておめでとうございます!」

「フィーユ君か。ちょっと待ちなさい。」




「あら、なんとおめでたい格好ですね。」

「まあ、新年初めてだからな。」

「で、先生、お正月はどうお過ごしでした?」

「まあ、一人者だし、なんもせんかったな。」

「それはつまりませんね。」

「まあ、慣れておる。」

「でな、船乗りフィーユの冒険だがな。」

「はい。」

「新春ということで、新春特大号だ!」

「なんですか?」




江戸の町は夜であった。

丑三つ時。。。。。

そんな時であった。




「親分!てーへんだ!」

男の声がした。

八五郎こむぎ、通称、ガラパッチのこむぎと言った。

以下、こむぎ。




こむぎが飛び込んだ長屋。

男が眠そうに訊ねた。

「親分てーへんです!」

「多角形などの「底部」にある辺のことか?」

「親分。それは底辺。算数じゃないんです。」

「そうか。それでなにがてーへんなんだ。」

「魚屋の凪嬢ちゃんが誘拐されました!」




「なに、誘拐?」

そうなのである。

このいつも眠そうにしている男こそ。

江戸の町にこの人ありと言われる、岡っ引きの眠りのcoco平次親分なのである。

眠りのとは、いつも子分達のお話を目をつむって聞き、最後には明快な推理を披露し事件を解決に導くことからついた名前なのである。

「誘拐とは穏やかでないな。」

「詳しく聞こうじゃないか。」

「親分。魚屋の間黒勘八がそりゃあ慌てて娘がさらわれたと。」

「どうしてわかった?」

「これなんです。」




「って、佐里吉って自分の名前書いているんですよ。」

「よっぽどのおマヌケ野郎ですね。」

銭形coco親分は目をつぶって聞いていた。




「親分、寝てるじゃありませんか!」

眠りの銭形coco親分である。

事件の最後の最後で、悪人に寛永通宝の投げ銭で事件を解決するのである。

しかし、いつも「こむぎ、後は頼んだぞ。誰にもみつからないように。」

と言って、投げ銭の回収を頼むのである。

毎回、毎回、銭を投げるので、おかみさんのお静さんが怒るのである。

仕方無しに、こむぎが夜な夜な、銭を回収するのであった。




眠りの銭形coco親分とこむぎは江戸の町に捜索にでかけた。




すると、銭形のcoco平次親分が言った。




町外れの小さな寺であった。

時計のない時代、町中の人々が「いま何時だい?」、「へい、九(ここの)つでい」。という落語の時そばみたいに時刻を知りたい時にこの寺の鐘を頼りにしていたのである。

作者は思った。

時計のない時代、寺はどうやって時を知ったのであろう?

それはさておき。。。。

その寺の名前は。。。。




「今なんじと言った。」

注:お寺の写真がなかったので神社で代用。

「ここに下手人の手がかりを知っている奴がいるかもしれん。」

眠りの銭形coco親分。長いので、以下、coco親分。

そこには。。。




テキ屋の車まるっち寅次郎と相棒の車ひなっちであった。

境内でまた怪しげな物を売っていたのである。







「まりっち虎次郎。今は正月だ。沢山の参拝客がくる。くれぐれも変な気を起こすなよ。」

coco親分は言った。

「これをな。」

「リカにおかんむりのただしさん。というのだ。」




「わからんか?こむぎは?」




「仕方がないな。」

「それはだ。」

「スモモの木の下で冠をかぶりなおそうとして手を上げると、実を盗むのかと疑われるから、そこでは直すべきではないという意。なのだ。」

coco親分。

それは。













ということで、眠りの銭形coco平次親分捕物帖、今回はここまで。

待て次号!!!










リキオ・リッキー先生!




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