サリーと先生とわんこは経費で落ちません?


私は会社の税理士の先生といっぱいやりながら話をしていたのです。

もちろん会社の税務の相談をしたのです。

なんで消費税を納めなくてはならんのか。

「うちは運送会社ですよ。」

「トラックにガソリンいれますよ。」

「その都度、消費税払っていますよ。」

「でもね、お客さんの荷物を運びますよ。」

「お客さんからお金いただきますよ。」

「でもね、それって消費なんですか?」

「社会の役にたっているではありませんか。」

もう消費税の根本がわかっていないのです。

「でね、法人税ですよ。先生。」

「大企業は減税ですよ。」

「でもね、零細企業はその恩恵にあずかっていないのですよ。」

「ねえ、先生。」

「なんでなんですか。」

酔いがまわってきた私は先生にくだをまきだしたのです。

私の酒癖の悪いことを知っている先生は、まあまあとなだめるのです。

そして、メニューの方をちらちらと見るのです。

そうそう。

ここはいつものお寿司屋さんなのです。

それで、謎の東洋人、「そん・たく」の私は。

え!

「そん・たく」は俺だったのか?

まあそれはいいのです。

「サリーと謎の東洋人、そん・たくの冒険」は後日新しいシリーズとしてスタートするのです。

大体、構想は出来上がっているのです。

そうそう、また皆さんのご応募をお願いいたします。

子細は後日。

で、私は、「先生。お刺身も頂きましたし、どうですか、焼き物とか。」

「あ、いいですね。」

という流れになったのです。

まあ、一通り真面目なお話しは終わったのです。

終わったところで、私は本題を切り出したのです。

「ねえ、先生。」

「なんですか?」

「わんこのエサ代とか経費で落ちません?」

先生は、「ほら来た」という顔をしたのです。

「サリーちゃんですか?」

「サリーちゃんのエサ代は無理ですよ。」

先生は冷たいのです。

まあ当然と言えば当然なのです。

そこらへんは私も分かっているのです。

「先生は中学生の娘さんと小学生の息子さんがいますよね。」

「はい。」

「ペット飼っていますよね。」

先生は少し警戒するような表情をしたのです。

「はい。ハムスター。」

「娘が好きで。」

先生は、犬や猫じゃないよ。

犬や猫飼っていなくて助かったと思っているのです。

「ハムスター。」

「ハムちゃん。」

「可愛いでしょ?」

「え、まあ。」

「可愛いですよね。」

「動物は。」

「動物も生きているんですよね。」

「命なんですよ。」

「命。」

「ね、先生。歌もあるでしょう。」

「手のひらを太陽にすかしてみれば♪」

「みんなみんな生きているんだ、友達なんだー♪」

「あれ、いったいどういう意味なんでしょう?」

もう酔っ払っているので支離滅裂なのです。

「あのね、先生。」

「いまもね。犬や猫がセンターにいるんですよ。」

「里親さんが見つからないと。。。」

「見つからないと?」

「殺処分なんですよ。」

「そんな権利。人間にあるんですか。」

その時、先生の目がきらっと光ったことを私は忘れないのです。

「先生。うちの2階。住居スペースがあるんですよ。」

「存じております。」

「そこにね。保護犬、保護猫を預かって一時の仮親として正式なさと親を探すちゅうのはどうかと考えておるのです。」

「いいじゃないですか。」

「でもね。お金かかるんですよ。」

「サリーのえさ代はなんとか工面しているのですが、給料安いので。」

「存じております。」

「そうでした。そうでした。税理士の先生でした。」

「私が貧乏だってことはご存じございました。」

「こりゃうかつでございました。」

私はおでこを扇子でたたきました。

「お恥ずかしい。」

「でね、先生。2階に保護犬、保護猫を一時預かり。」

「仮親で。」

「でもね。お金かかるんですよ。」

「えさ代、医療費。」

「でね、これって経費で落ちませんか?」

「落ちませんよ。」

でも私は先ほど先生に「殺処分される犬や猫」の話をしたときに先生の目がきらっと光ったのを忘れてはいないのです。

「会社の警備犬とか。なんとかなりません?」

「うーん。」

先生は腕を組んで考えたのです。

「わかりませんよ。わかりません。」

「税務署がなんと判断するか。」

「ああ、あの血も涙もない税務署ね。」

あ、今の取り消し。

「ああ、あのお国のためそして国民のために日夜公明正大に税金の確保に血のにじむようなお仕事をされている税務署でございますね。」

「私も日々、ご苦労様。ありがたや、ありがたやと拝んでいる税務署様でございますね。」

「まあそれは言い過ぎです。」

「税務署がなんと判断するかわかりませんが。」

「わかりませんが?」

「警備犬。」

「警備犬?」

「ドーベルマンだったら。。。」

「ドーベルマン!」

「トイプーじゃだめ?」

「チワワだったらもっとだめか。。。。」

「でもね。小型犬でもやたら吠えるわんこもいますよ。」

「煎餅やのちーたんとか。」

「ドーベルマンか。」

「でも警備犬だと夜も外でしょ。」

「それは可哀想でできませんよ。」

「他になにか手立てはないんですか。」

「うーん。これもわかりませんが、有名だったら。。。」

「有名?」

「ほら。駅の駅長の猫とかいますよね。」

「います。います。」

「猫の駅長に会いたくて電車に乗ってきますよね。」

「来ます。来ます。」

「すると会社の売り上げに貢献しているということで、エサ代とか経費になるかもしれません。」

「でもわかりませんよ。」

「で、税務署様はどういゆう理由で判断するんですか。」

「まあ、有名。」

「テレビや雑誌で取り上げられているとかですか。」

「テレビ!テレビ!」

「えーっと、大富山村ケーブルテレビじゃだめですかね?」

「あと、雑誌だと、大富山村タウンガイドとか。」

「あるんですか?」

「ありません。今、作った。。。。」

「でも、サリーおまぬけ犬でちょこっと。ちっことだけ有名なんですが。。。。」





まあ、以上の会話は本当にあったことなのです。

しかし、なんとかわんこ、にゃんこをなんとかしたいのです。

でも、現実はお金がかかるのです。

あああ、お金持ちになりたい。

でも、サリーも殺処分されるところを助けられ、アルマさんにお世話になり、マイクママさんにお世話になり、おまぬけ飼い主のところに来たのだから、なんとかほんの少しですが父ちゃんも役にたっているのかな。

そのわりには、あの野郎。

ベッドの上でおちっこするし。

恩を仇で返す。

ではなく、恩をおちっこで返す犬なのです。

で、お話しはまだ終わらないのです。

「2階ですけど。」

「はい。」

「私が住んでもいいんです。」

「でも階段問題でしょ。」

「はい。で。」

「駅にある椅子に座って登る。」

「経費で落ちますよ。」

うおーーーーーーーー!

もう私は有頂天なのです。

ざまーみろ、お国のためそして国民のために日夜公明正大に税金の確保に血のにじむようなお仕事をされている税務署!

そんな計画を社長に話をしたところ、

「いいんじゃないですか。」

「そうなると会長、会社に毎日いますから。」

「え?」

あああ、しまった。

とんでもなく重要なことを忘れていたのです。

なにしろ出来るだけ会社には行きたくない会長なのです。

なんか、会社の2階で保護犬、保護猫がいて、サリーもいて、「みんないい子ね」」ということにならないのでしょうか?





とまあ、いつものおばか話なのですが、サリーの父ちゃんはなんとかならんかと日夜、模索しているのです。

おしまい。

 

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サリーと先生とわんこは経費で落ちません?」への2件のフィードバック

  1. 税理士の先生も。
    なかなか面白いお人柄?!
    社長は。。。。。(๑˃̵ᴗ˂̵)

    1. なんとか仮親さんになりたいんだけどなああ。
      社長?
      無口だけどこちらから話かけるとうるさいくらいに話しますよん。

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